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99日(水) アルマトイ 雨

 

【休養日】

 まともな雨を久しぶりに見る。風はないが、冷たい雨だ。肌寒い。秋の到来を告げる雨なのだろうか。我々としては洗濯物をどうするべきか気になるところだが、無断で部屋に干すわけにもいかない。バーバは今日も朝が早いので、帰ってきたら聞いてみることにしよう。

 いままであちこち動き回ったせいか、さすがに疲れ気味である。ユウコは胃の調子が悪いという。今日は休養日にしよう。

 

 と考えるのだが、昼過ぎになるとやはり動きたくなってきて、「仕事」のみを済ませるべく、郵便局とカンテングリに行く。今日はウズベキスタンのInvitationが届いているはずなのだが、カンテングリを訪れてターニャに聞くと、「これから連絡を取る」と言い、そして電話のあとは「今日はInvitationが間に合わないのでVISAは取れません。ごめんなさい」。がっくり。冷たい雨の中、ユウコと2人とぼとぼと帰る。

 

 部屋に戻るとバーバがやって来て「カーク ジェラー?」と聞いてくる。「カーク」は英語のHOWだが、「ジェラー」は知らない。なんだろう。返答に困っていると、バーバはおかしそうに「ジェラー、ジェラー」と繰り返す。単語帳を調べると「用事」と出てきた。直訳すると「今日の用事はどうだった?」ということになるが、「ごきげんいかが?」という挨拶にほかならない。僕はロシア語で、「ウズベキスタン大使館に行ったが、ビザは今日取れませんでした。明日取ります」と答えたつもりだが、通じたかどうかは知らない。バーバは笑って、「いつまでいるのか」と聞いてくる。滞在が延びることを伝える。

 

 初めてここに来たとき、我々はバーバに「34泊したら家を出る」と答えていた。しかし、ウズベキスタンのVISAが今日にならないと取れないと分かった昨日の段階では「水曜日にVISAを取って、木曜日に出る」と伝えていた。そして今、滞在が更に1日延びることを伝えたのである。「いつ出るの?」という彼女の質問は、この数日来、彼女のあいさつみたいなものになっていた。バーバとしても、我々がいつまで滞在するのか気になるのはもちろんのことである。我々が居なくなったら次の客を探す「仕事」をせねばなるまい。また、我々が1日また1日と滞在を延ばしているので、それこそ我々の「ジェラー」がうまくいっていないのでは、と心配してくれているのかもしれなかった。実際、うまくいっていないのだ。

 

夕方になって雨はやんだ。バーバは「洗濯物は室内に干しても良いよ」と言ってくれた。

 

 明日は再びカンテングリに行かねばならないが、午前中はヒマになる。ロンプラにも載っている街の温泉、アラサン・バスにでも行ってみるか。

 

 アルマトイにきて既に7日が過ぎた。レジスターおよびウズベクのVISA取りで少し長い滞在になることは当初から予定していたことだが、それでも1週間もあれば十分だろうと思っていた。今日VISAを取れればちょうど1週間となったので、まさに予定どおりなのだが、そうそううまくいくものではない。しかし、いたずらに日を費やしていては気が焦るばかりである。よって、明日ビザが取れる取れないに関わらず、明後日、ここを発つことにした。ビザが取れればそれで良し、取れない場合も、かまわずキルギスタンへ向かう。今のところの予定では、

 アルマトイ→ビシュケク→(キルギス周遊)→アルマトイ→(カザフ西南部)→ウズベキスタン

 というコースを取る計画である。つまり、アルマトイにはもう1回立ち寄ることになる。そのときビザを取れば良いのだ。だったら、はじめからそのつもりでさっさとキルギスタンに向かっていれば良かったとも言えるのだが、それは結果論に過ぎない。

 

 この夜はとてもよく晴れたので、翌朝はとても冷え、寒くて目が覚めた。この朝、僕は胃の調子が悪いため、久しぶりに瀉痢停片を1粒飲んだ。