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35日(金)昆明 晴れ

 

【昆明茶花賓館】

7時半に起きる。

茶花賓館の朝食は120元と、少々高いが、しかしきれいなレストランでバイキング形式の食べ放題である。

中華と西洋が折衷している。パンやコーヒーもある。チャーハン、粥、コーヒーなど、たくさん食べた。

チェックアウトして中国銀行まで歩き、キャッシングする。ドルはやはり入手できなかった。

今日は夜行バスで個旧へ向かう予定だ。チケットは既に買ってある。

そこで昼間は民族村へ行くことにして、荷物を預けに客運站へと向かった。

 

【金平に行けるか】

その手前、メインの大通りの裏手に南穴旅游汽車站があり、駐車中のバスの中に「金平⇔昆明」と大きく掲示されたバスがある。

「こ、これは!」

2人で顔を見合わせる。

もしかしたら、昆明から金平へ直行できるかもしれない。それは非常に都合がよい。が、運転席の脇にあるプラスチック板は「建水」(行き)となっている。

気になるので、とりあえず客運站に荷物を預けた後、確かめに戻る。

汽車站の案内板を見ると「18:30発 金平」とある。が、集票のおばちゃんに尋ねると、

「券は無い。あっちだ」と言う。

「あっち」とは、客運站のことだ。そこにバスがないことは一昨日確認してある。だから、券は無いのだろう。きっとオンシーズンのみなのに違いない。

ということでこれはあきらめ、予定通り、雲南民族村へ出かけた。

雲南民族村は町はずれにある。風が強い。

雲南民族村のゲートまで走ってバスを降りる。11時前だ。

 

【雲南民族村とは】

僕は日本語のガイドブックを読んで、

「ここには雲南省に関係する26の民族の文化風俗の紹介がある」

と期待していたのだが、ユウコが事前に入手した中国語の昆明観光案内パンフレットによれば、

「ここには主要8民族の風俗が紹介」とある。

実際に来てみると、なるほどパビリオンとしては8民族しか存在しない。

それはつまり、ペー族、ナシ族、タイ族、イ族の「村」であり、そして、ワ族&プーラン族の合同「賽」と、ジノー族&ラフ族の合同「賽」であった。

および、古代モソ族の住居集落もあった。なお、この時点でハニ族、チベット族の「村」が、建築中であった。

要するに、これから鋭意拡張していくということなのだと思いたい。

 

いずれにせよココロはテーマパークなのであって、それなりに面白いものではある。タイ族村には白塔が建ち、ペー族村には大理を意識した造りの村落がある。

しかし、我々が立ち寄ったのがちょうど昼時であったせいなのか、職員はみな昼飯を食っている。

みやげ屋も「休憩中」で、全体の5分の1ほどしか開いていない。全般にやる気が見られない。

直感的には、この辺に「中国らしさ」を感じてしまうのだが、

テーマパークである以上は、民族衣装を着たスタッフ男女が辺りを歩き回り、

「どうぞ我が村のおみやげなどを見て行ってください」

といったお愛想の1つも言ってほしいものだ。

 

4つの大きい「村」ではそれぞれ歌と踊りのショーがあるようだが、ナシ族の古楽(音楽化石と称されるものらしい)は別料金である。しかも時間通り始まらない。

イ族の村を通りがかったところでちょうどタイミング良くショーに居合わせ、無料なので見る。お客は30人だったか50人だったか。出演男女は12,3名ほどの、みな若い青年だ。

彼らが元気なのが、なんとなく救いである。

 

民族村の一角に「団結広場ステージ」がある。野外円形劇場、というか、野外円形グラウンドである。グラウンドを取り囲むように客席がある。

民族村入場門の案内によれば、ここでは大刀粁民、および亜州象群なる2大演目があるらしい。要するに前者は刀の大道芸、後者は象が出てくるのであろう。

で、その団結広場に行ってみると、大刀のほうは強風のため中止とのことで、象だけが出てきた。

サーカスよろしく象が芸をするのである。

飼育&教育係の若いオニイサン達と共に数頭の象が出てきて、太鼓をたたいたり、歌を歌ったり、サッカーをしたり、曲に会わせて尻を振ったり、後ろ足で立ち上がったり、背中に世話役のオニイサン方を乗せたり・・・、と、こうして書くと普通の象芸のようだが、曲芸は、はじめの15分程度でおしまいであり、あとの時間は見物人がグラウンドに出てきて記念撮影をしたり、エサをやったりで、これが30分以上はあったのではないかと思う。そして、写真は1枚いくら、エサはいくらと別料金になっている。

「エサはともかく、写真ぐらいはサービスにしても良いのに」、と思うのだが、ここでふと、タシュクルガンで出会った韓国人青年の言葉を思い出した。

 

「中国では、どこへ行ってもカネだ。カネにしか目がない」。

 

おまけに、怖がる子どもに半ばムリヤリ象のそばに行かせ、象が威嚇して鼻を上げ吼えたところで、オトナは喜ぶばかりである。

「バカだなあ。象が怒るのは当たり前だ」

と思うが、

「それを思って見ている自分が一番バカなのかもしれない」

と考えた瞬間、冷めてしまった。

 

気前の良い中国人観光客も多いが、我々同様「はいはい、終わり終わり」と席を立つお客も少なくない。

もっとうまく村を造れば、ディズニーランドのような夢のあるテーマパークになる可能性もあるだろうが、

「これでは無理だな」というのが実感である、というより、確信に近い。

基本的に、中国人には愛想がない。「お客に見られている」という姿勢も足りない。

その後もブラブラと同じ所を歩いたりして、民族村には午後3時過ぎまでいた。

 

【動物園にも行ってみるが】

街へ戻り、動物園に行く。

昆明動物園は「円通公園」といい、街中にある小山「円通山」全体が動物園になっている。イメージとしては上野公園に近い。ここでしか見られない珍しい動物も多くいるとのことで楽しみにしていた。

着いたのは夕方5時過ぎで、動物園は7時閉園だから充分時間がある・・・、と思っていたのだが、動物のほとんどは檻の奥に引っ込められてしまい、がらんどうの檻だけしか見ることができない。パンダも見られず、これにはユウコもがっくりである。

そういえば、中国には時間いっぱいまで働く精神が欠けている。

この動物園もそうだが、列車が良い例だ。

我々が昆明に来たときの列車は1214分到着だったが、到着前から列車内の清掃を始め、ゴミを片づけ、「もうゴミは捨てるな」と言われる。

1214分後の残業がないのだろうか、とすら思える。職員も業務を終え、「家に帰る時間」なのだ。根本が日本と違うと思う。

動物は少なかったが、動物園は桜花園も兼ねており、ちょうど桜の良い時分で、こちらは楽しめた。

桜の見どころゾーンには矢倉が組まれ、記念写真ポイントができている。ある種、中国を知った気がする。

 

【散歩がてら翠湖公園】

時間があるので、花見ついでに近所の翠湖公園にも行く。

静かな雰囲気の良いところだ。カップルが多い。

花の下で麻雀や将棋に興じるジイサンどもがほほえましい。ホッとする。

 

夕飯は動物園に近い、園通街沿いの「新世界過橋域」なる米線専門店で食べる。

「歩き方」には載っていない、立派な店だ。

料金は6,12,20,40,60,80,100,150,180と、まさにピンキリで、何が違うのか言うと、具が違う。

6元米線はいわば「標準形」で、具はウズラ卵、肉の薄切り(トリ、牛、豚)、薬味、レバー、菜っぱと、これでも充分そろっている。

我々は12元米線を頼んだが、これには上記に加え、海鮮(イカ、魚)とツバメの巣がついてくる。いずれも薄切りである。

米線専門店ではあるが、鴨肉などの単品おかずもあった。

 

【夜行バスで個旧へ】

いよいよバスに乗る。

チケットと電光掲示板によれば、出発時刻は2140分だ。

しかし、構内の案内板では2115分とある。

バス本体には2115分と30分の2つが表示されている。

そして実際の出発時刻は2210分であった。

バスはややスメリングだが(ユウコによれば、みなさんの足がクサイのだそうだ)、寝台車なので寝る分には快適だ。

が、上輔の客がタバコの灰やゴミが落とすので、これは気になる(通路に落としているのだが、それが我々に落ちてくる)。バスは上輔に限る。