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中国(2回目)10(No.99)「メコンの国」に入る〜個旧・景洪

【個旧から景洪へ】

個旧−景洪の中臥は2+1人(絵あり)という並び。

これまでいろいろなバスに乗ってきたが、寝台で3列というのは珍しい。

我々は一番後ろの席で、4人(絵あり)並びであるが・・・。

運転手のおじさんは「靴は袋に入れて、足下か枕元に置きなさい」と袋をくれる。

髪の毛の生え方と輪郭がマサトの秋田の親戚に似ている。

ともあれ出発。途中石屏などを通る。

湖が美しかった。

家々もわらぶき屋根ではなく、白壁に瓦屋根。

もちろん民族衣装の人もいる。

やはり田舎に行けば水洗トイレはない。

夜になり、夕食はもうとらないのかな・・・と思っていると、

「吃飯!」摂らないわけがなかった。

豆芽(モヤシ)のラー油漬けとナノハナの澄まし汁ですませる。

 

38日(月)

1晩明けると、もう思芽に来ていた。

車窓からは茶畑が見える。茶摘みをしている人を見た。

温暖なこの地域では、一年中茶が採れるんだろう。すごいことだ。

日も高くなってきたが、「朝食とらないのカナ」と思うくらい、吃飯タイムはない。

西双版納自治州入り口で検問あり。

公安に我々はパスポートを見せただけでニッコリOK

しかし、ほとんどの中国人はバスを降ろされ、尋問をうけている。

まるで国境のようだ。通行証も出るらしい。

運転手のオヤジ「オマエたち、どっからきたんかい」と聞く。

「日本人です」とパスポートを見せると、「よしよし、メシメシ」とごきげん。

ここからバスのBGMが日本歌謡になった(テレサテン・千昌夫の中国歌詞版)。

検問後、やっと吃飯タイム。12時である。

再びオヤジ「メシメシ。」と、私たちに言う。

知っている日本語で、親しみを表してくれているのだろう。

ごはんと枝豆、豚肉の炒め物、菜の花と豆腐の澄まし汁。おいしい。

しかし、ここはたいそうな田舎だ。

食堂と道を隔てた反対側にトイレがあるのだが、

そこが急な崖の上に建っている。

崖の下を見ると、豚たちが放し飼いにされている。

彼らの中の1匹が締められて、私たちの食事になったのだろう。

そして、私たちの汚物で豚が育つ。食物の連鎖を思った。

そしてここは熱帯だ。日陰は涼しいが、日差しが強い。

そしてパパイヤの木を初めて見た。

ブーゲンビリアは日本で見たことないくらい、大きく立派に育ち、真っ赤な花を幹いっぱいにつけている。

15時過ぎ、景洪に到着。暑い!!

ホテルの客引きは無視し、景咏賓館へ。安い部屋は壊されて、80元から。

この一番安い部屋に泊まる。シャワーを浴びてひと休み。

暑い国は一杯のビールがご馳走だね!

景洪の街にはメコン川が流れている。

出発前、長い長い旅の終わりに訪れると思っていた

メコンの国々。とうとう本当に来たのだ!

 

【ガンランバの街を歩く】

39

景咏賓館の朝のメニューはうどんしかないらしく、

粥を注文したが、うどんが出てきた。

スパイシーでおいしい。トマト、肉、青菜入り唐辛子醤油スープ。

麺はいわゆる日本の乾麺の「うどん」みたい。2人で5元。安い。

 

景洪のハイライト、ガンランバ行きバスは昨日到着したバスターミナルから出ていて、

券はバスターミナルの発券所で買うが、その券で白タクみたいなマイクロバス(8人乗り)に乗る。

車窓からはパパイヤの木、バナナの木、そしてヤシの木。

山肌にへばりついているような道路をオヤジはぶっとばす。

マーケットの前(孟力宇村)で降ろされる。

いわゆるずーっとアジアで見てきたマーケット(バザール)。

マーケット内に意外と南国ならではという品物はない。

果物もリンゴ、みかん、なしばかり。

まあ、バナナはあるが・・・。

野菜はゴーヤーみたいなウリ・わさびのオバケみたいなのがある。

わりとハエは少ない。

ヒヨコみたいに黄色いカモの子供が、段ボールの中一杯にピヨピヨ言っている。

 

シーサンパンナはタイ族の自治州とあって、

さすがに街中は高床式のタイ人の家が多い。

川のそばを歩いていると、小さな船を岸につける人あり。

その周りにオバチャンが数人近づく。

我々も近づいてみると、小舟の人たちは魚を捕ってきた所だった。

マサトがカメラを向けると、人々は「カメラ?」とにっこり。

とってものどかだ。

シーズン・オフのため、みやげ物屋はほとんど閉まっており、

オートリキシャの人々もガイドに要注意と書いてあるほどしつこくない。

メコン川の渡し船を見たあと、寺があったので入ってみる。

この寺もタイ風。大きなハリボテの仏様。

若干安っぽい感じで、周りの絵も稚拙だが、それが却って素朴だ。

門前の花々にはガンランバ名物の蝶々が群がっている。

模様の派手な美しい物もいるが、けっこう日本でも見慣れた紋白蝶・紋黄蝶系が多い。

かろうじて開いていた町はずれのいわゆる「土産屋」も、今日は縮小営業。

ドライフルーツ、茶、豆類、蝶の標本、木彫りの象等売っている。

ある土産屋のまえでバナナを買ってみた。

台湾バナナのように小さいが、6本も買ってたったの1元。

そして小ぶりで味が濃く、おいしい。

「6本も。こんなに買ったの」とマサト。

しかしあっという間に食べてしまった。

ガンランバの帰りは簡単に街道沿いでミニバスが拾えた。

ガンランバから景洪へ戻るバスの中より1匹の不思議な動物を見た。

マサト曰く「カモシカヤギ。」

インパラを思わせる顔つきである。

インパラよりは少しコロコロしているが。

珍しい動物が見られて、うれしい。

 

曼听公園】

景洪の街を歩いていると、「グリココロン」というおかしを見つける!

たぶんタイ製品だろう。喜んで購入。

2個で8元。アイスティーと一緒に食べよう・・・と「旭日升氷茶」を買うが、これはお茶ではなく、レモンティーサイダーだった。

甘すぎて、なんとも美味しくない飲み物。そしてこのレモンティーサイダーとビールは同じ値段。複雑だ。

ひと休みしてクジャク湖公園へ。タダである。

しかし目当ての動物園もなくなっていた。

「次行くか」と曼听公園へ。結構遠い。

曼听公園へと通じる曼听路には、

タイ料理(踊り付き)の店がけっこうたくさんあるが、どれも高そう。

この通り附近には美々カフェやインターネットカフェなど、外国人目当てのレストランも多い。

曼听公園には動物園もあった。

熊狸、熊(ツキノワグマ系)、サル(豚尾猿、ヒヒ系)、象など。

クジャク園もある。クジャクは檻の外から見るものだと思っていたが、中で放し飼いにされているところに人間も入って見る。

1匹、羽を広げてパフォーマンスをしてくれる雄あり。写真など撮る。

園内のハイビスカス、ブーゲンビリアが美しい。

公園内に寺があるが、別料金の上、閉まっているので見ない。

このように、中で別料金にするところが中国観光地のセコイところだ。

そもそも入場料の10元も高いのに・・・。

タイ族の踊りくらい見せて欲しいものだ。

しかし、この公園付近の物売りもしつこくなく、全体的に“シーズン・オフ”というムードだ。

 

【タイ族舞踊】

タイ族の舞踊と料理を提供する店に行く。

最初に目をつけていた店は、実質カラオケ店である上、貸し切りらしく、やめる。

ガイドに書かれている店はコース料理しかなく、160元からと高い。

客引きされた店はコース料理(160元)を薦めるが、高いとゴネ、アラカルトで頼む。

アラカルトでというと、少々嫌な顔をされた。

鶏と茄子、餅米、キノコと豆の葉のスープで53元。

食事付きの舞踊ショーというのはこんなものなのだろうが、

タイ舞踊は草ダンスで、料理も冷たく、餅米はひからびており、「ハズレ」の感は否めない。

しかし、行かなければどんな場所かはわからないのだから、行ってよかったとするしかない。

帰りはリキシャに乗る。

5元という料金は高いのかもしれないが、距離もあるし、道も悪いし、我々は重いし、

仕事とはいえ、運転手さんを気の毒に思う。

彼はオートバイクに乗っているのではなく、自家発電(つまり足漕ぎ)なので、なおさらだ。

そう、マサトに言ったら「深夜特急」で沢木耕太郎も同じ事を言ってるよ、と言った。

 

「ガヤからブッダガヤまで、ほんの15分か20分程度の距離だと思っていた。

それが行けども行けども着かないのだ。

しばらくして集落が見えてきた時にはここかなと思ったが、車夫はそこでひと休みするとまたリキシャのペダルを踏みはじめた。

炎天下の河沿いの一本道を汗だくになりながら走らせていく。

しかし、三十分たっても四十分たっても着きそうにない。

これで1ルピー二十五パイサ、四十五円足らずでは余りにも申し分けなさすぎる。

私があれほど一ルピー25パイサに執着してしまったのは、金が惜しいというより、

観光客ずれしているだろう車夫に甘く見られたくないためだった。

そんなつまらない粋がりが、結果としてこの痩せこけた車夫を不当に安い料金でこき使うことになってしまったのだ。

一時間を過ぎてようやくブッダガヤに着いた。

『深夜特急3 インド・ネパール』/沢木耕太郎/新潮社」