中国(2回目)7(No.96)雲南へ向かう〜北京→昆明

【渤海飯店チェックアウト】

31日(月)

渤海飯店は明朗会計。

ちゃんと朝食も部屋代である150元の中に含まれていた。

毎日掃除をしてくれ、アメニティグッズも毎日補給。

従業員もおおかた感じ良く、この値段にしてはPerfect!

トイレの水漏れ等もなかったし、お湯(シャワー)も熱いのが出る。

バスタブには水垢がついているが、お湯もためられる。

今日も日本人がこのホテルに1人チェックインしたようだ。

私たちの持っているガイドブックには載っていなかったが、

別のガイドブックにはこのホテルが載っているのかも。

 

【玉渓号で昆明へ:1日目】

駅へ。昆明行きに乗る。と、私の席にすでに子どもが座っている・・・。

どこの子供かと思いきや、同じコンパートメントの夫婦+子供1人という家族連れの子供だった。

この寝台車には上・中・下段があり、

彼らは上段の寝台なので、下段と代わって欲しいという。

二人向かい合って下段をとった私たちに、

両方上段へと代わって欲しいと希望されたが、それは今後の旅の快適さの上で問題だ。

上段の寝台は窓もないので景色も見えない。風も入らない。

眠らない時間に、マサトが上段の寝台で座ると、頭がつかえてしまうだろう。

下段の寝台は一番広くて、窓際のテーブルも使えるし、

車内を移動するのにも、座席の下に入れた荷物を取るにも、

なにかと便利だ。

せっかく快適な旅をしたいと思って、苦労して下段の寝台を取ったのだ。

マサトは「言語同断だ。子供の躾もなっていない。」ととりつく島もない。

しかし・・・。彼らも昆明行きだし、長旅を考えると上段で子どもがぐずるのはわかっているし、

小さい子を抱えて、上下に不安定な階段を移動するのは大変だろう。

私1人が上段に移り、マサトに下段に残ってもらうことにした。

列車は北京を出発。出発乗り込みのラッシュが過ぎたせいか、比較的車内は落ちついている。

中国の列車は緑色をした客車が多いが、この列車はいままでのものと違い、白地にオレンジのストライプ。

車内の給湯器も立派、車内アナウンスは英語でする!

そして「玉渓号」という名がついている(昆明行きだが、同じ雲南の地名からとったのだろう)。

車内での本日の昼食はラーメンとジャムパン(中国の食パンはうまい)

夜はぶっかけめし弁当。(麻婆豆腐、セロリ、ししとうと豚肉の炒め物、ゆでもやし、鶏肉の塩胡椒炒め、ハムステーキ)。具が多いので15元。

しかしその後、具が少なくなったのか、10元の弁当も売っていた。

車内販売もよく売れているようだ。1人600元もするこの硬臥に乗っている人たちだけあって、みな「はぶり」が良い。

 

【玉渓号で昆明へ:2日目】

32日(火)

車中泊。

朝起きると、外は一面の菜の花畑。

まだ、日本では菜の花の季節には半月ほど早いが、ここはすでに日本(東京)より少し暖かいのだ。

大学時代よくグライダーをした、利根川土手(妻沼)菜の花畑を思い出す。

そろそろグライダーも大学選手権全国大会の季節だろう。

 

昨日車内は午後10時消灯。そして6時にはガンガン音楽が鳴り、ビカリと電気がつく・・・。

基本的に調節はきかないので、すべて強制的だ。

 

車窓から見る、貴州、湖南は曇っている。

2人で「貴州、湖南を観光しようと思わなくて良かったね」と話すが、

この季節だけ曇っているわけではなく、このあたりは1年中こういう天気のようだ。

しかし、この地方の風景は美しい。

霧にけむる山々が「悠久の中国4千年の・・・」といううたい文句を掲げたツアーのパンフレット写真みたいだ。

段々畑に植わっている菜の花の緑と黄色も美しい。

ほんのちらっとだが、少数民族特有の頭巾をしている女の人も見た。

ほとんどの人は普通の服装だが、もう少数民族のたくさん居る地域に来たのだなと思う。

 

ふとマサトをみると、昨日、子供の躾がなっていないと怒っていた、その子どもと遊んでいる。

この子はかわいいが、ちょっと甘やかされ過ぎかなと思う。

子供って、こんなもんなのだろうか?

 

中国の人の車内での食事風景を観察すると、彼らはしょっぱいもの、からいものが好きで、

塩辛いおかずとザーサイ、ラーメンとつけものとか食べてる。

高血圧で早死にしますよ・・・。

 

車内での今日の食事

朝:ジャムパン

昼:ラーメン

夜:ぶっかけめし(豚肉とジャガイモ・大根の煮物、レンコン・セロリ・ニンニクの芽とハムの炒め物、たまご)

今日はおかずが辛くなくてうれしい。でも、辛くないおかずがちょっと物足りない。

 

【玉渓号で昆明へ:3日目】

33日(水)

昆明到着。

最後まで子供はうるさかった。

3才と聞いたが、それにしては幼いな・・・。

よく泣くし。まだ赤ちゃんだ。

私たちが持っているものは(偶然かもしれないが)すべて父親は購入していた。

例えばラーメン、例えばジャム。

子どもが欲しがったらマズイと思ったのだろうか。

両親はまだ若そうだ。

旦那の方は携帯電話を持っていてよく電話している。それがステイタスだと思っているようだ。

顔立ちは森田健作を濃くしたみたいな感じ。

母親は「謝謝阿!」とよく「阿!」をつけてしゃべる。

そういう方言なのか、親しみを込めてくれたのか。

高校時代の友達のNちゃんに似ている。

列車を降りると、彼ら家族ともさよならだ。