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イラン1No.38)ホスピタリティにあふれた国、イラン〜テヘラン1

【マシャド違い?】

1015日(晴れ)

テヘラン空港に到着した。落とし物の申請をした。パスポートコントロールは意外と簡単。所持金のチェックはない。イランはイスラムの戒律が厳しいので、女性は髪の毛および手首・足首、体の線などを隠さなければならない。よって、女の人は皆長いコートのようなものを年中着て、頭もスカーフや黒い頭巾のようなもので隠すという。空港で見た女の人の上着は、黒や青、ベージュが多いが、スカーフは黒でない人も多い。前髪が出ちゃっている人も多い。私はとりあえずスカーフを頭に巻いて、レインコートを着ただけだ。幸い何も言われなかった。空港到着が夜中で、訳が分からないので、とにかく空港タクシーに乗って、ガイドブックに載っていた「マシャドホテル」に連れていってもらう。着いてみるとけっこう良いホテルだが、本当にここが安宿なのだろうか?115万リアル(1円≒50リアル:3000円)だという。安宿ではない。

「高い」とマサトがいうと、

「近所のミナホテルなら8万リアルだ。マダムは荷物番をして、あなた(マサト)が部屋を見に行ってきなさい。」とフロントの人が言ってくれた。

マサトが部屋を見に行っている間、私はペルシャ数字の勉強などをしていると、(イランではアラビア数字ではなく、ペルシャ数字を使っている。数字だけは万国共通と思っていたので、これは驚きであった。)

フロントの男性が、「子どもはいないのか?」と話しかけてくる。

私が答えると、

「ガイドブックをあげよう。新聞をあげよう。お茶のむか?お父さんお母さんに電話するか?ソファにすわるか?」

とやたら優しい。電話の話になったので、

「結構です。私はお金ないし・・・。」

というと、

「お金はいらない。貴方の喜びが私の喜び。」

という。あんまり甘えてもと思い、遠慮する。(ガイドと新聞とお茶はもらった)

マサトが戻ってきて、「10万リアルだということだけど、隣にしよう。」ということでミナホテルへ移動。荷物をもってくれたので、チップを渡す。適当な小銭がないので、1ドル渡したところ、大喜び。渡しすぎたか?でも、これ以上小さいお金もない・・・。それはともかく、おお!スイートルームだ!!早速シャワーをあび、眠る。もう朝の4時になる・・・。

朝食。ナンとジャム、バター、チーズ、ゆでたまご、お茶。簡単だが、おいしい。ナンがクレープのように薄くて面白い。朝食後、洗濯をして、もう一度眠る。マサトがトルコ航空に落とし物の件について電話してくれる。電話で「Seven open」といわれたとのことで、7時にもう一度電話することにする。街へ。

私たちはいったい何処にいるのだろうか。地図を見ておろおろしていると、声がかかる。

Mr. may I help you?

若い男性だ。

「メイダネ・イマーム・ホメイニ(ホメイニ広場)に行きたい」と言うと、

Bus or taxi?」と聞かれる。

マシャドホテルからホメイニ広場は近いはずだ。

「遠いの?」と聞くと、「遠い」という。

私たちは本当に、どこにいるのだろう。

「バス停はあっちだ」と示された方向に向かっていくと、壁に大きく「Down with U.S.A.」の文字が書かれている建物がある!旧アメリカ大使館だ!!ということは、タクシーの運ちゃんに大使館街のある山の手に連れてこられてしまったということだ。

つまり、「マシャドホテル」違い。

バス停に行くが、バス券売場がない。現金払いでは乗れないらしい。困っていると、若い男性がバス券を分けてくれた。その分のお金を払おうとすると、「お金はいらない」といわれた。何と親切な!

バスは、男性と女性の席が別れており、入り口も別れている。マサトは前から、私は後ろからバスに乗る。

望みどおり、ホメイニ広場に到着し、宿探し。安宿街はまさしく「下町」で、タイヤ屋や電気部品の店が並び、雑然としている。本当に探していたほうの「マシャドホテル」もタイヤ屋の2階にあり、安いが風呂などはない。しかも混んでいるとのことで、ここはやめる。

中級のハイヤムホテルはシャワー付きのダブルで8万リアル。きれいだし、明日からここに泊まろうということになる。

夕方5時過ぎだが、だいぶ暗くなってきた。中央アジアでは、夜遅くならないと日が沈まない生活だったので、5時にきちんと夕暮れが訪れるというのが、新鮮に思える。

 

【ご飯もおいしいよ!】

お腹も空いてきたので、ガイドに「安くて美味しい」とある、カバブ屋に行ってみる。鶏肉(8000リアル)、羊肉(12000リアル)、トマト(4000リアル)、挽肉(4000リアル)のカバブ有り。鶏肉・トマト・挽肉のカバブを1本ずつと、2人前のナン、サラダ、ヨーグルト、ザムザムコーラまたはザムザムオレンジ(コカコーラとファンタのイラン版)、チャイで19500リアル(約400円)。安い!そしてうまい!!ヨーグルトはデザートではなく、塩味がついていてカバブにソースのようにかけて食べる。乳製品がもともと苦手な私は、最初抵抗があったが、思い切ってかけてみると、これがタルタルソースのようでおいしい!焼きトマトというのも、日本ではなじみのない食べ物だが、今後カバブを食べるときは、必ずと言っていいほど付け合わせとして出てきた。そしてここのカバブは、この後食べたどのカバブ屋のものよりも彩りが美しく、このとき写真を撮らなかったことは、とても後悔している。

 

【またまた親切!】

ミナホテルに戻るため、バスがどれだろうかと探していると、親切な青年登場!テヘラン大学でコンピュータエンジニアリングの勉強をしているという。筆記具を取り出そうと、彼がビジネスマンが持つような小さいスーツケース型のカバンをかぱっと開けると、ホメイニ師とハタミ師のブロマイドが貼ってある。ううむ、これがイランなのだ。私たちの乗るべきバスを探すため、東奔西走。

「そこまでしなくても、いいよ。」とこちらがいいたくなるくらい、一生懸命探してくれる。

結局、バスがどれか分からないので、乗り合いタクシー(サヴァリ)を拾ってくれて、タクシー代を払ってくれて、

「明日、僕の車でテヘランを案内してあげるよ。」という。

ついさっき知り合った人に、そんな迷惑はかけられないと

「いいです、悪いです。」と断る。

すると「じゃあ、僕の家に来て、お茶や食事でもしようよ。」と彼はいう。

これもどうかと思い、「いいです、悪いです」と断る。

すると彼は悲しそうに「でも、あげられるプレゼントも今はないし、なんだか申し訳ないよ。」という。

「いいえ、本当にたくさんです。」タクシー代を払ってもらっただけで十分・・・。

彼は、私たちが彼の好意を受けないことにがっかりしながらも、

「インターネットをしたいなら、テヘラン大学においでよ。その時は僕に電話して。」

と彼は住所と電話番号を書き残し、笑顔で去っていった・・・。

ついつい、警戒心が先にたってしまうが、

この青年は何かが目当てなのではなく、本当にただ親切な人なのだ。イラン、すごい。

 

(つづく)