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319日(金) 晴れ

 

【最後の一日は晴天と笑顔で】

 昨日は喧嘩になってしまったが、気持ちを入れ替え、仲直りをして、今日は7時半に起床。

 荷造りをして9時にチェックアウトして、フロントで荷物を預かってもらう。

 

 ワットポーまで歩く。とちゅう、王宮を行き過ぎたことに気づかず、戻って中に入る。

 なんだかすごいところだ。

 王宮は、観光としては王家別荘とコイン博物館と三館共通のチケットで、だから割高なのだが、我々としては観光のために動き回る気もなく、予備知識もないので王宮だけ見ればそれで十分と思っている。よって王宮をじっくりと見て回る。

 全長46mもあるというワットポーの臥仏、その臥仏の足の裏の仏教彫刻、ワットポーの絢爛な仏塔、伽藍、内装。また、高さ75mの仏塔を持つワットルアン、仁王か毘沙門のようなイカツイ仏像や、立派な伽藍が印象的なワットプラケオなどを見る。

 

 王宮ではフリーの英語ガイド付きツアーがあるという。朝10時、10時半、13時、14時。しかし我々は行かない。

 お昼過ぎ、王宮近くを流れるチャオプラヤー川の船着場(Tha Tien)から水上バスのチャオプラヤ・エキスプレスに乗って、オリエンタルホテル前(Oriental Plaza)まで行く。

 船着き場にはみやげ物売場があり、素材も丈夫でやや高価な、しかしデザインの素敵なTシャツを見つけ、「リゾート後の着替え用に」と購入する。

 我々は気合い充分である。Oriental Plazaから高層ホテル街を10分歩いてHoliday Innに着いた。

 

【ホテルのプールでリゾート気分?】

 なぜ最後にプールに入るのか。なぜHoliday Innなのか。

 この提案はユウコから積極的に発したものである。僕は彼女のアイデアを大事にするとともに、「旅の最後はちょっぴり優雅な気分でのんびりする」という彼女の考えに乗った。

 そもそも、僕にはそういう考えはなくて、いつもの旅と同じようにバンコクへ来て、いつもの旅と同じように慌ただしくバンコクを歩き回り、そしていつもの旅と同じように荷物をまとめて宿をあとにし、飛行機に乗って成田に移動する、というのが、旅を最終的に一貫させるためには最も自然だと思っていた。

 しかし、最後の夜ぐらいは、自分たちをねぎらうために、ちょっと異国情緒を満喫したいために、いつもより少しは良いレストランに入って、いつもより少し良い食事と酒で、いつもより少しのんびりした時間を過ごすという彼女の提案は、僕には斬新であった。

 しかもここバンコクは、僕にとっては街の雰囲気が分かればそれで良いのであって、街の観光に気合いが入っているわけでもない。

 そのときユウコが「どうせなら良いホテルのプールにでも入って、リゾート気分を満喫しようよ」と言ったのだ。

 我々の旅の最後の土地バンコクでのんびりしよう、ということだ。

 

 そこで現地ガイドを調べると、いくつか候補が挙がった中で、Holiday Innならプールもあるし、評判の良いタイレストランもある。財布の都合をみても、手が届かない範囲ではない。というわけでここを選んだのである。

 

【空調のあるフロント】

 ホテル入り口の扉を開けた瞬間、「エアコンがあるって贅沢だなあ」と思う。

 広々とした大理石調のロビーはもちろん全館冷房である。フロントに空調があるホテルに、我々はこれまで泊まったことがあっただろうか?

 ・・・と、それはともかく、まずはタイ料理レストラン「タイ・パビリオン」に席の予約をし、その後フロントで尋ねると、プールは6階(部分屋上)にあるという。

 「ビジターでも入れますか」と聞くと、しばらく考えて「EXTRA CHARGEを払ってください」と言われたが、その料金も支払先も分からないらしく、「6階で聞いてください」となった。

 そこで階上へ行く。

 受付には呑気な雰囲気のニイチャンがいて、

 「我々はビジターなんだけど良いですか」と聞くと、驚いたような苦笑いを浮かべた後、

 「良いよ」と更衣室を案内してくれた。

 

【プールも快適】

 25mプールが1つと、ベンチや背もたれ、テーブルなどがいくつもある。それらは白人さん達でほとんど埋まっている。が、泳ぐ人は少ない。

 昼下がりの休息時間といったところだ。

 ホテルの谷間にあるので周囲の眺望はなく、殺風景だが、あらためて「こんなところでノンビリするのもひとつの贅沢だなあ」と思う。

 泳ぐのも楽しい。午後1時半から4時半までここにいたが、誰からも料金を請求されなかった。

 

【床屋も】

 ホテルの1階には床屋があることをすでに知っていたので、ここで散髪する。

 プールはお風呂がわりにもなり、髪を切って頭を洗ったこともあって、2人して気分爽快である。

 

【食事も】

 そしてタイ・パビリオンへ行く。

 本来ならば午後8時から民族舞踏があるそうなのだが(ラーマヤーナ伝説を題材にしたものらしい)、我々にそこまでの時間はない。これは少し残念だった。

 そもそもお店の開店が午後6時半とのことで、我々は一番客である。

 赤ワインのメルローで乾杯し、そのあとシャルドネ(白)を飲む。どちらもすっきりしており、うまい。

 美味かつ大量の料理で、お腹が破裂しそうだ。

 

【渋滞も?】

 バスで帰るつもりだったが、フロントのスタッフから「道が混んでいるから時間がかかる」と言われ、贅沢ついでにタクシーに乗る。

 それでも渋滞に捕まった。

 運ちゃん、とちゅうで少々アヤシイ通りを走りながら、「ここはチャイナタウンだよ」と笑う。

 「地元向けの遊び場でね。まあパッポンだよね。あそこは外人向けだから高いけどね」と親切である。

 たしかに立ち並ぶお店の前には、それと思われる若いオネエサンが立っている。

 ユウコが「こういう通りの女は、どこへ行っても同じ顔をしているよね」と言ったのが印象深い。

 渋滞に捕まりながら運ちゃんが、

 「王様が走っているんだよ」と言う。

 「王様?」と我々が驚くと、

 「目の前の大通りを、王様の車が通り過ぎるんだ。だからみんな停められている。ほら」

 と先の通りを指さすと、パトカーが数台、通り過ぎた。

 

 20時にホテルを出て、カオサンに着いたのは21時であった。

 ホテルで預けた荷物を受け取り、また通りに出て、エアポートバスを捕まえる。

 バス停が正しいのか不安だったが、バスは停まった。2120分であった。バスが到着する少し前、ふたたび王様が通った。

 今日はグッドリゾート、グッド食事であった。

 バスは一路、空港へと走る。