×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

27日(日) ムルマンスク 薄曇り

 

【モスクワ行き】

 4時起床。少し雲が出た。滞在中は晴れていて良かったと思う。

チェックアウトの際、フロアのジェジュールナヤに「オーロラ見た?」と聞かれる。

「見た見た、すごいすごい」とうなずくと、彼女は嬉しそうに天気の話をしてくれたが、あいにくロシア語のため、よく理解できなかった。

「天気が良いともっとキレイに見える」のか、「天気がよいから、ここではよく見える」のか、そんなことを言っていた。

 

鉄道駅前でバスを待ち、6時を回ったところでやって来たミニバスに乗り込む。

サムイ。しかしミニバスは満席になった。

街中も、とくに若者が多くたむろしている。みなちょっとハイな感じ。若者は街で一晩遊び、この時間になると郊外の家に帰るようだ。そういえば昨日も、朝5時過ぎになるとなにやら外がにぎやかになり、笑い声などが聞こえてきたものだった。カフェバーなどが5時にクローズし、そしてバスが動き出し、家に帰る・・・のかどうか、知らないが。

 

 空港もサムイ。ユウコと2人、丸くなって待合いの椅子に座り、待つ。

飛行機は定刻通りに出発し、モスクワ・シェレメチェヴォ1空港に着いた。

「モスクワの空港で注意すべきは国際便が到着するシェレメチェヴォ2だ。

出入口には白タクがわんさとたむろし、君の荷物を狙っている」

 

などと言われるが、主に国内便の発着するシェレメチェヴォ1は危険を感じない。

空港バスで地下鉄のヴォイコフスカヤ駅に出る。どういうわけかこのバスには日本人の乗客が多い。団体ではないようなので、どこからかの便と到着が同じだったのかな。

 

 地下鉄を1回乗り換え、Prospect Mira(平和大通り)で降りる。ここから10分歩いたところに、Traveller’s Guest Houseがある。

この宿はとくに欧米人や日本のバックパッカーには良く知られているらしいのだが、ある批評では、

「英語が通じることを除けば、部屋のわりに値段は高く、名前が売れているわりには大したものではない」とある。

そして、ルーブル下落のことを考えれば、中級ホテルのほうがよほど良いサービスを安価で期待できるかも知れない。

のだが、それでもやっぱり僕はここに泊まりたかった。なんとなく、確実な気がしたのだろう。

 

宿は高層アパートの10階にある。ちょうど12時であった。

とくに何もリクエストをしないままチェックインをしたらドミ(4人部屋)のベッドをあてがわれた。

荷物がある。1人先客がいるらしい。本人はいないが、日本語の文庫がベッドの上に数冊ある。ガイドブックもいくつか置いてある。

その他、ベッドの上に散在している小物を見る限り、男性のようだ。彼は西へ向かうようである。

 

【やはりモスクワと言えばサーカスか劇場か】

 モスクワに降り立つと雪が舞っていたが、空気はなんだか生温かく感じられる。路面も凍っておらず、歩道もぬかるんでいたりして、「暖かいんだなー」と思う。

 地下鉄の駅そばにТЕАТР КАССАがある。つまりチケット売店だ。いろいろと売られているが、有名なボリショイ劇場、チャイコフスキーホールの券は無し。

サーカスのチケットがある。本場のサーカスも見に行きたいが、明日が月曜で、劇場・ホールの多くは休演となるため、できればサーカスは明日にしたい。

今日はなんとかして、どこかのホールで音楽を聴きたい。が、チケットはない。

そこで、それはひとまず置いておいて、次の移動のチケットを手配するべく鉄道駅へと向かった。

 

 モスクワには(サンクトと同様)鉄道駅が方面別にいくつにも別れている。

我々が目指すのは、シベリア鉄道の起点となるヤロスラブリ駅であり、ここはレニングラード駅と隣接している。

駅の周囲には小売店が並ぶ賑やかなところで、駅舎も立派、チケット売り場も立派、そしてチケット売り場ではオバチャンが対応してくれた。

イルクーツク行きはチケットオフィスビル2階、45番窓口が扱っている。料金は1200ドル程度で、もちろんルーブル払いである。TGHにある旅行代理店では1265ドルというから、3割近い手数料を取っていることになる。実売価格はもっと安いだろうと思っていたが、やはりけっこうするものだ。外人料金かも知れないけれど。

いずにせよ、2人分で9283ルーブルとは、驚く前に、手元にそんな大金はなく、両替のためオフィスを出る。

駅前の両替所のレートは今ひとつのため、ここは頑張ってボリショイ劇場まで出向く。近所に1ドル=23.1の良いレートの店を発見し、ここで両替した。

冷やかしにボリショイ劇場のエントランス前まで近寄ってみると、ダフ屋のオヤジ共がハエのように群がってくる。

それはさながら闇両替屋のオヤジ共が「チェンジマネー?」とすり寄ってくるのと似ている。彼らは「ビリェット?」と聞いてくるところが違う。

そして、正規のチケット売り場には券は「ニェット」。

ボリショイ劇場は諦めることにした。今日はサーカスを見に行くことにしよう。

 

鉄道駅に戻り、イルクーツク行きの切符を買った。ところでこのとき、窓口にはさきのオバチャンがいたため、「同じことを説明する手間が省けた」と安心したが、つい確認のため、

「いくらだったっけ?」と尋ねると、オバチャン、「さっき教えたでしょ!」と、たちまち不機嫌な顔になる。スイマセン。

 

 そしてサーカスへGo! 地下鉄で行くとУНИВЕРСИТЕТ(モスクワ大学前)が最寄りになる。

モスクワのサーカスは新旧2つあり、新しい方が規模が大きいらしい。チケットを買う際、「これは新しい方のサーカスですか?」と尋ねると、

「そうそう、ウニヴェルシテートよ!」と言われた。

地下鉄の駅前は小さな市場というか露店街になっている。

少し離れたところにカフェ・トリニダードがあるが、これは小ぎれいなレストランのようで、店の前にある料金表を見ても高い。

そういえば、お昼に入ったカフェ・フラミンゴも、カフェというよりは中級レストランという雰囲気(&値段)であった。

 

 サーカスは19時開演。

開演前のロビーの雰囲気も楽しげで、キャンディ、アイス、風船、おもちゃなど売っている。

家族連れ、カップルなど、客は多く、大いに賑わう。ちなみにサーカス劇場の脇にある小遊園地も賑わっている。

観客席は、テントサーカスであるとおり円形劇場になっており、中央にサーカスステージがあって、それを見下ろすように座席がせり上がっている。

我々は、中央やや左手、少し前よりの、なかなか良い席である。

 

子ども向けの軽快なポップスナンバーが流れ、「楽しいサーカスに行こう!」と唱っている。

道化が1人、ゴム印のような物を持って客席を徘徊し、子ども達のほっぺたにスタンプを押して回っている。子どもがどんどんと集まってくる。

「いいなー、私も押されたい」とユウコが楽しげに言う。道化の様子をカメラに収めたが、露出のせいか、うまくいかなかった。

 

 本番は休憩15分を挟み、2120分に閉演した。退屈も、間延びすることもなく、あっという間に時間が過ぎた。

 

ワッカとコンボウによるジャグリングがオープニングで登場し、その後、

ピエロ、体操、おどり(大人向け?きれいどころを中心とする)、コメディ風ショー、犬、サル、馬。後半にはさらにクマまで出た!

 

ピエロは各ステージの間をつなぐ存在であるが、観客を参加させたり、そして参加するほうも自ら楽しんでおり、とにかく次から次へと、しかもいろいろ出てきて刺激的である。

ときおり入るキレイどころの踊りは明らかにオジサン向けであり、そして子ども達にとっては息抜きの時間帯なのだろうなと思う。

 

アメリカコメディタッチの男4人組ショー(お化け自転車を乗りまわるなど、彼らのアクロバットぶりは大したものだと思うが)、

および男女のピストルショー(ハイヒールの女と道化の男によるトリックコメディ。皿回しのコント中、バックに「とんねるず」の「ガラガラヘビがやってくる」のカラオケ版が流れていた)は、いずれも今ひとつ受けが悪かった。

トランポリン(男33)や鉄棒(6人組の男および指揮官のオジサン)などは「さすが、これが体操国家の原点か」と思わせ、こちらがうなってしまうほどの熱演であった。

いっぽう、クマが馬に乗ってステージを駆け回るショーなどは(ユウコ日記参照)「これで良いのか?」と思ってしまう。

 

 子どもも大人も、みやげのおもちゃを買っていく。金離れが良い。

 

 サーカス後、Prospect Mir(平和大通り)の地下鉄駅からTGHへの帰り道にあるマクドナルドに入ったが、ここのマック、ペテルブルグよりも料金が高い。そしてセットメニューがなかった(朝セットはあった)。

 宿に帰ると、夜11時を回っている。ドミの先客はすでに寝ていた。そろそろと着替え、そろそろと床に就く。