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19日(土)ブラチスラヴァ Bratislava 曇り時々晴れ(空は明るい)

 

【お城と塔に行こう】

今日はゆっくり9時起床。プライベートルームとはいえ、他のゲストはもちろん、大家さんもここに居ない。下の階に住んでいるのだろうか。台所、シャワー、トイレを気がねなく使えるのが嬉しい。

 

 ドナウ川へ出て、川沿いの通りをブラチスラヴァ城の麓まで歩く。途中の聖マルチン教会を見る。この教会は大きい。そして中も美しい。お城のある丘の坂道を登ると街を一望することができる。眺めはよいが、ドナウ川の向こう側に広がる新市街はアパートばかりが建ち並び、旧市街にも周囲には高層ビルが迫っている。どうも興ざめだ。もっとも、「発展」とはこういうことなのかもしれないが・・・。とはいいながらも、新市街の眺めは、94年に一人で来た頃と大きく変わりがないように感じられた。

 

 お城の博物館には家具と肖像画が多い。時計コレクションもある。英語の表示はあるが、詳しい説明書きはスロヴァキア語のみである。城のはずれにある建物(元は兵舎だったと思う)に音楽博物館がある。

このなかで見た、フヤラ(Fujara)なる楽器は面白い。これは巨大な角笛、というか骨笛だが、大きさはコントラファゴットかコントラバスリコーダーのように長く大きい。2m以上はある。奏者は筒を両手で抱えるようにして、筒の上部から3分目のあたりに出ている吹き口に口を当てて、ボヘーと吹く。写真で見る限り、その姿はまるで、愛する長筒を抱擁してキスをしているかのようで、写真に写っている奏者はみなオッサンだが、なんだか妙にナマナマしい。館員のジイサンが「日本のシャクハチだよ」と言って喜んでいる。

「音を聞きたい」というと、「今、館内で流している音楽がそうだ」と言う。長筒だけあって低音である。空のビール瓶に口を宛ててボヘーとやる音より、さらに低く、太い。

 

しかし、この音の具合といい、唱い(というかフヤラをバックに詩吟をしているようだが)の調子といい、フクウェ・ザウォセの音楽とよく似ている。あれはタンザニアの民族音楽だが・・・ 「スロヴァキアの音楽はアフリカ音楽と通じているのか?」と考えてしまった。CDが欲しかったのだが、この博物館ではみやげ物がない。「街のCD屋にあるぞ」というので、あとで見に行くことにしよう。

 

【コンサートには行けず】

 旧市街へ戻り、ミハイル門の南側にあるレストランStaro Brunoに入る。やや高かったが、味は良い。ビールがうまい。その後は旧市街をぶらぶら散歩し、午後4時に一旦部屋に戻る。実にのんびりする街だ。

 

 TESCOに買い物。チーズのコーナーにトーフがある。真空パックなのがおかしい。

 

 部屋の近所に、立派な国立劇場がある。1886年建築という重厚な建物だ。ここのオペラやバレエはなかなか良いとロンプラで評されており、「やっていれば見よう、なければそれまで」と軽い気持ちで案内板を見ると、なんと今日はヴェルディのアイーダをやるという。これは面白い。が、当日券は開演1時間前にならないと売り出さない。そこで、劇場脇のセルフサービスの店で時間をつぶす。

ここはいわゆる屋台村や祭りの屋台よろしく、いくつかの料理屋が店を出し、お客さんはあちこちにあるテーブルに座って飲み食いをする。芋ケーキ(ラザニア風)、ピザ、ビールなどで過ごす。人が集まってきたようなので我々も再び劇場へと行くが、一番安い席でも1450SKも取られるというので驚いた。

 

11350円でオペラが見られる。ヨーロッパの小国とはいえ、国一番の劇場で!」と思えば安いのだろうが、2人で宿1泊分となると、今の我々には重い。悩んだが、けっきょくあきらめ、さきほどのセルフの店へもどる。中国人の家族が経営するコーナーがあり、八宝菜を食べた。

 

 タシケントでは破格の安さで見られた分、タカをくくっていた。ヨーロッパということで一応は本場だし、地元の人々も簡単に見に行けるものと思っていた。少なくともブダペストではそういう印象だった。そして、そのブダペストで見逃したことを少し後悔していた。だから、簡単に見に行ける値段なのだろうとなめていた。甘かった。思い直してみると、客層はみなハイソだった。外人さんもちらほらいるようだ。「2人で1000円(≒300SK)ぐらいだったらなー」と思っていたのだが・・・。ちなみにKASAではオーストリアシリングでも支払いが可能のようであった(料金案内があった)。

 

 カメラの電池が切れた。イスファハンに続き、2回目である。

 

 街の電光掲示板によれば、今日の気温は+4℃とのことだ。

 

【ワインを飲みながら・・・】

 赤ワイン、KLASTORNE CERVENE。昨日買って飲んだFrankovkaと同様、安い大衆ワインである。149.9SK(≒150円)。が、ロンプラおすすめだけあって、おいしい。Frankovkaは「如何にも安酒」というカラーイ酒だ。そして少しピリッとする。スパークリング的である。いま、Klastorneを飲んで味を思い返すと、その差が際だつ。ユウコが言う。「辛口のフランコフカは、ホットワインにするとおいしいかもね」。

 

 ここまでの日記を少し読み返してみたが、けっこう「先々への不安」がどこでも見え隠れしている。それと同時に、特に中国(銀川以降)においては相当ツライ日々を送っていたことに気づく。ヨーロッパの冬も、どうなることかと思ったが、最近は不安はほとんどなく、前へ前へという前進感がうれしい。多くの意味で「旅慣れた」とは言えるだろう。「旅慣れた」は「金の使い方を覚えた」にほぼ等しい。無論、この先の不安もないわけではないが、「なんとかなるだろう」というか、「やれる」という、少々の自信みたいなものがある。また、旅の終わりが見えているから、金銭面の不安も消えつつあるのが大きい。

 

物価が高いといわれるヨーロッパだが、我々のルートではそうでもない。なるほど、ロシアはきっと高いだろう。それは、分かって行くのだから覚悟している。健康面では、中国もたいへんかもしれない。それも覚悟している。でも「きっとやれるのだ」という自信がある。すまんがユウコさん、もう少しつき合ってくれ。