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スロバキア2No.74)パヴォル氏の偉業を見る〜コシュツェ・レヴォチャ・プレショフ

【山小屋風ホテルに泊まる】

111日(くもり)

コシュツェに向かう。ブラチスラヴァ中央駅へはトラムで行った。検札あり。歩き方には「荷物分にもう1枚トラムの乗車券が必要」とあったが、いらなかった。(車掌さんが見逃してくれた?)

今日乗る予定の750分発のコシュツェ行きは空いていて、席予約の必要はない。コンパートメントに乗り込むと、おじさんが一人、途中より老婦人も同席。この老婦人、そうとうお年を召しているが、背筋をピンとのばして、かくしゃくと小冊子を読んでいる。老婦人は民族衣装のようなものを着ている。(紫のプリーツスカートに黒のエプロン)。和服を着る日本の老婦人の如く、昔ながらの装いを大切にしている感じがする。11時過ぎ、おもむろに老婦人お昼。つづいておじさんも昼食を取り出した。「ずいぶん早い昼ご飯だな」と思うけれど、他人が食べているのを見ると、なんだかお腹がすいてくるものである。ゆえに、私も昼ご飯を取り出す。マサトは「まだ早いぞ」と言ったが、このコンパートメントの雰囲気にしぶしぶ従った。お昼ご飯のメインはテスコで買った、オランダ産のスモークチーズ、うまい!高いだけのことはあった。(119SK)

列車は山に入り、雪景色になってきた。これまでは思っていたより温暖な印象のスロバキアだったが、山間部はやはり寒い。

おじさんと老婦人の目的地は途中のポプラドで、2人ともその駅で降りたが、降りるときに「気をつけて、さよなら」などと言ってくれたのか、肩を抱かれて声をかけられ、うれしい私であった。

コシュツェに到着。これまたとても可愛らしい街。駅から伸びる石畳の先に大聖堂が見え、その脇をヨーロッパらしい家々が彩る。まだクリスマスの電飾も残されていて、夜もきらびやかだ。まずはいつものように宿探しをしなくては。

歩き方にあるホテル「ヨーロッパ」は立派な建物だが、シャワー・トイレ共同なのにダブルで690SKとは高い。しかもスロバキア人と外国人の料金差が200SKもあるのが気に入らず、出る。

@で聞いたホテル「メトロポリタン」は名前に似つかわない山小屋風の建物だが、部屋はきれい。水場はないが、共同トイレ、シャワーともきれいだ。(クレゾールの匂いがする→ちゃんと消毒している!!)ここにする。料金はスロバキア人・チェコ人190SK、外国人300SK(一人あたり)。

宿も決まったので、市街を観光。大聖堂を見る。像が美しい。ここにはアイス禁止、犬禁止マークと共に、帽子禁止(絵あり)マークがあり、ルーマニアでは「教会では帽子をかぶるもの」と言われていたのに、ここでは「教会では帽子をかぶってはいけない」となるのが面白い。駅で明日の列車の時間を確認し、食事・・・。と思うが、適当な店が無い。目につくのはスーパーマーケットのテスコだけ。ガイドブックにはこのあたりにもレストランがあるはずなのだが・・・。せっかく来たのでテスコで買い物をする。荷物が重く、何度探してもレストランはないのでとりあえずホテルに戻る。結局ホテル「メトロポリタン」のレストランで食事。レストランの名前は「K2」という。オーナーはさぞかし山好きなのだろう。そして、メニューにも山の名前が付いていた。(アルペン、パミールなど)「K2」というカクテルもあり、チンザノを使ったカクテルということだ。マサトはチキンのコーン&ベーコンソースとカレーライス、私はチキンとビーフにマッシュルーム・タマネギ・パプリカ・ベーコンのソースとゆでポテトが添えられたものを食べた。ボリューム満点で、たいへんおいしかった。ビールのピルスナーウルケルも飲んだ。うれしい。日本でチェコのピルスナーウルケルは高級ビールだが、ここではピルスナーも大衆酒だ。チェコは都市毎に地ビール工場があると言っていいほど、たくさんの地ビールがあったが、スロバキアの地ビールにはまだお目にかからない。そもそも地ビールがあるのかもわからないが。

スロバキアはとっても清潔だ。駅のトイレも、列車のトイレも、ホテルも・・・。暖房もすばらしく、列車の中は長袖一枚、部屋の中は半袖でもいいくらいだ。

 

【パヴォル氏の偉業を見る】

112日(晴れ)

レヴォチャ・プレショフ一日ツアー。

まず、レヴォチャに行く。スピシュカノヴァヴェスで急行から各駅に乗り換えるが、これが小さくてかわいい列車!2両しかない。しかし、小さくてローカル線といえど、中はきれいに清掃されている。乗客のマナーも良い。素晴らしい。

レヴォチャに到着。こぢんまりとした街。目的地、聖ヤコブ教会の周りには工事用の柵があり、もしかして修理中?入れないか?と危惧するが、入れた。チケット売り場は教会と別にあり、入場料は30SKと少々高め。しかし、入る価値はある!16世紀にスロバキアで活躍した宗教美術家、パヴォル氏の作った18mの祭壇は見事の一言に尽きる。夏なら英語ガイドもいるのかもしれないが、今の時期は10SK払って見られる、「オートマティカルガイド」しかない。要はパソコンの音声・画像によるガイドで、使わなかった。18mの祭壇以外にもフレスコ画、マリアの像など、美しいものが多い。マサトはマリア像の数々ある中の1体を見て、「観音のようだ」と言った。確かに、ここに限らず、スロバキアの教会には東洋系のふっくらした顔立ちのマリア像がちらほら見られて興味深い。まだ、ヨーロッパ人と混血の進んでいなかったフン族(ハンガリー人)の名残を表しているのだろうか?

パヴォル氏の偉業について詳しく展示した博物館(マスター・パヴォル博物館)を見る。彼の作る像の人間は目が離れていて垂れ目(ヒラメ顔)だが、たいへんリアリティがあり、慈愛の顔も、悲しみの顔もすばらしい。いわゆる「へたうま」に通じるものがあり、美人とかかっこいいとかではなく、人間的で心を揺さぶられる。

ロンプラお薦めのレストランで昼食。会計を見てびっくり。魚の料金が10g単位の計算で500g分もとられていたのだ。大きい魚だったが、500gもあるようには見えなかったが・・・食べてしまった後では、証明のしようもない。グラム数を注文時に確認しなかったのが申し訳ない。せいぜい200gだとタカをくくっていたのだ。マサト、すみません。味はよかったし、満腹になったけれど。

バスでプレショフへ。途中スピシュケーポプラニー城を通る。雪の丘の上にその廃墟が見える。レヴォチャのカッサ(@)オススメの名所だが、冬の今、登っても「しーん」だろう。(リシュノフで経験済み)昼、ビールを飲んだせいか、眠い。二人ともバスでぐーぐー。このバス、田舎バスとはいえ、座席も、車自体も立派だ。山道でも揺れたり、跳ねたりせず、スーッと走る。だから安眠・・・。

プレショフへ到着。バスターミナルも大きい。ニコラス大聖堂へ行く。地元の人々が神妙に座っている。前の方へ行く人はいない。我々はドカドカ入って、前へと進み、パヴォル氏の作った祭壇を見たが、本当はあまり前には行かないものなのだろうか。ちょっと不作法な振る舞いをしてしまっただろうか。神妙にお祈りを捧げているとはいえ、そのようにボヤーッとできる時間と場所があるというのは、ある意味羨ましいことである。日本ではあのように暖かく屋根があるところで何もせず、ボヤーっとできるところはない。日本人は絶えず何かしてセカセカしている。その勤勉さが美点ではあるが・・・。

日本でものんびりできるといえば公園があるが、そこには屋根がない。(しかも、しばしば汚いときがある。)寺や神社は法事や祈祷でもない限り、賽銭を投げて10秒祈ったら出て行くところだ。どこか教会のような場所って日本にありますかね(→マサトさん?)

歴史博物館に行ってみる。時間の都合上、いちばん見たかった民族衣装のコーナーが見られず、残念。剥製のコーナーがスゴイ。だれもいないので、ヒョウやシカの剥製を触ってみる。ヒョウは肌触りが良い。良い毛皮のコートになるわけだ。

喫茶店でケーキとコーヒーを頼む。ケーキは少々社会主義国的な味。安かったのでしかたあるまい・・・。

プレショフの街もまだクリスマスネオンがビカビカしてる。1月中はこの飾りなのかな。

ポーランド(クラクフ)行きの切符を買う。乗車券は2ヶ月有効。朝の列車なら席予約の必要はないらしい。国際列車のため、1649SKもした。しかし、向こうまでの切符が手に入ったのは安心&ウレシイ。ハンガリー・ルーマニア間のような、国境までしかチケットを買えない状態では大変だ。チケットを買えないことで、チケット料金は車掌の裁量となり、得をする可能性もあるが、外国人のためぼられる可能性も高い。

 

【お気に入り都市】

次の国が見えてきたので、お気に入り都市を振り返ってみる。

中国−カシュガル カザフスタン−ジャバグリ(アルマトイも良いが、ドロボー多し) キルギス−カラコル ウズベキスタン−サマルカンド イラン−イスファハン(やっぱり・・・) トルコ−カルス(イスタンブールも良いが、Touristic すぎる) ブルガリア−プロヴディフ(ヴェリコタルノヴォも良かった) ルーマニア−シゲット(もちろん!この都市!ルーマニアはシナイアも好き。ブラショフも良い) ハンガリー−ブダペスト(他に行っていないがハンガリー好き) スロバキア−コシュツェ

最初の3国は難しい。旅慣れておらず、半分苦行だったからだろうか?今思えば全部良いようにも思えるし、良くなかったようにも思える。イランはマシュハドも良かった(スリ家族が怖かったが・・・)あらためて書いてみると、行ったところには愛着があって、どこも良かったように思える。それに、まだ旅も終わってないのに、こんなこと書くには訪れたところが少なすぎるかなとも思う。行ったところについてしか言えないし・・・。

 

【「続き」のシナリオ】

中央アジア、イラン、トルコと単調な(単調というかイスラムに疲れた)日々が続いたとき、トルコでは(イスタンブール前くらいで特に)少々ホームシックというか不安病になった。たぶん出発時「この旅はトルコかせいぜいルーマニアくらいまで行って終わりだろう」と思っていたのに、あまりに順調(?)のためマサトが「ぐるっと回ってタイまで行く」と言いだして、それでも終わるかわからないと感じたからかもしれない。ホームシックになったのは、旅に慣れ、日本のことを思い出す余裕も出てきたからなのかもしれない。しかし、「3月」という終わりが見えた今、その不安はない。ただ、この旅の終わりが楽しみでもあり、終わってしまうと悲しい・・・2人の自分がいる。「今できること」つまりこの旅に終わりを求めていたし、ずっと続けたくはないが、居心地の良くて居心地の悪い空間、「自分の生き方に納得している自分」が終わってしまうのではないかという不安、「モラトリアム」の終了、マサトには次の会社で働くという目標があるが、私は?という想いがある。客観的に見れば、断然わたしは「お気楽な立場」だということも十分わかっているのだが・・・。私が働いても、働かなくても、食べるには困らない。しかし、大きな仕事に挑戦するためには、様々な障害がある。そう、マサトはこれからもいろいろな挑戦が「続く」だが、私には「続き」の「シナリオ」がまだないのだ・・・。マサトは近い将来、子供を望んでいるようだ。私も漠然と「半年したら子どもを持っても良いだろう」と考えているが・・・。「子どもを持つこと、それが目標でいいのか?」子どもは欲しいと思ってもそのとおりになるかわからない授かり物であるし、それを目標にしてしまうのは、自然の摂理に反するような気がする。また、それを目標にすることで、自分の子どもに大きな負担をかけてしまいそうで怖い。「お母さんはあなたのためにいろいろなことをあきらめたのよ」などと、将来、子どもに対して恩着せがましく言いたくはない。そもそも、私のようなものが、子どもを作るのが怖いという部分もある。いったい、どんな子どもが生まれてくるというのか・・・。子どもがいたって、働いたって良いじゃないか、世間には共働きの人もたくさんいる。それはわかっているけれど、一度正社員に戻ってしまったら、とことん仕事をしなければ私は気が済まないだろう・・・。それはまた、マサトを「一人の食卓」に戻してしまうような気がするのだ。あの、幕張の部屋でぽつんと一人で納豆を食べていた、寂しそうなマサトの姿を二度と見たくはない。そしてもし、子どももいたら、それは夫婦二人の問題だけではなくなる。私には子供に「一人の食卓」をさせることはできない・・・。結局答えは出ない。

 

今日、バスの中でレース編みをしている人がいた。私も編み物や衣服作りができたら、移動時間をどんなに有効に活用できたことだろう。衣服作りは、私は不器用だから無理か?思えば12歳くらいのころはいろいろなことをしたものだ。パン作り、アップルパイ作り、マフラー編み・・・。かぎ針のみならず棒針も使えたものだが・・・。忘れてしまった。

 

【大判小判がザックザク】

113日(くもり)

コシュツェ1日観光。「黄金の財宝」のある、東スロバキア博物館へ行く。館員のマダムは英語ができ、娘が日本に留学していたことがあるとかで、親日。日本が好きだと言われると、やはりうれしいものだ。「黄金の財宝」である、地下にある金貨の展示は確かにすごい。展示の前で、「♪大〜判小判がザークザークザックザク♪」とマサトと歌ってしまったくらいだ。神具も豪華であるが、身につける装飾品はテヘランのものには敵わない。しかし、東スロバキア博物館には、この宝だけでなく、バロック絵画のギャラリー、考古学博物館、中世のものの展示などあり、とても充実していた。特に私の目をひいたのは、スロバキア民族衣装(結婚式の風景と思われる)の展示、ボヘミアグラスだ。その美しさはまさしく眼福だ。

博物館を一生懸命見て疲れたので、カフェ「Aida」でお茶する。ロンプラ曰く「the best ice cream in town」。そうというほどすごくはないが、リーズナブルでひっきりなしにお客が入っている。私はティラミス(残念ながらセメダイン味)、イチゴ(なぜかラムネ味)、バニラ、マサトはナッツ、カラメル、ヨーグルトのアイスを食べる。14コルナ。(12円)安い。

まだ時間があったので、牢屋博物館を見に行くが、ザクリータ(閉まっている)。旧ユダヤ教会は廃墟だ。

やることもなく@にメールしに行く。混んでいて30分待ち。両替及びトラムの切符購入をすます。メールは6通友人からあり。

夕食は明るい店(テスコの隣のVevericka grill)でマサトはトンカツ、私はチキンカツを食べる。甘酸っぱいキャベツサラダ(コールスロー)が昔、給食で食べたような懐かしい味。

食事を終え。残ったコルナを使うべくテスコへ。ハチミツ、シャンプーなど買えた。26ドル余った。