×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

125日(土)イスタンブール 曇りときどき雨 ときどき強風

 

【天気は悪いが船に乗り】

 昨日の青空はどこへやら、一転して暗雲が立ちこめる。

妙になま暖かい南よりの強風が吹く。この調子では、もはや好天は望めないかと思い、それでもせっかくだからとボスポラスクルーズに出かける。

1035分にエミノニュを発し、海の上からトプカプ宮殿、ドルマパフチェ宮殿、チェラーン宮殿を眺め、小さな漁船たちを横に過ぎながら、ボスポラス大橋をくぐる。ルーメリヒサール、ボスポラス第2橋、アナドルヒサールを経て、125分、アナドルカヴァウで終点。

アナドルは「アナトリア」、カヴァウは「要塞(あるいは砦)」。

船を下り、観光客向けの土産物屋や食堂を過ぎ、要塞を目指す。とちゅう道を間違え、地元のオジサンに助けられつつも、50分ほど歩いて要塞まで登った。空は曇天、どんよりとしているが、海峡の眺めは良く、北に目を向ければ遥かに黒海を望め、南に目を向ければ遠くイスタンブール新市街の高層ビルが見える。風が強く、ときおり突風が吹いて突き飛ばされそうなほどだが、ときおり雲間から陽も差し、青空も覗くが、雲は現れては過ぎ、過ぎては現れ、とぎれることはない。南(マルマラ海方面)のほうが天候が悪いようにも思われる。

 

 もと来た道をのんびりと歩いて戻る。お昼を食べたいところだ。アナドルカヴァウにはレストランが数軒ある。どこも魚がウリで、各種取りそろえているようだが、どれもひと皿1,000,000以上もして、今の我々には高い。新市街の市場のレストランよりは安めだが、それでもメインにサラダ、付け合わせにパン、飲物をつければ110ドルは下るまい。

「日本にいたって、ホッケやキンキ、ヒラメなんて贅沢もんだよなー」と2人で納得し、立ち売りのサバサンドとアサリ唐揚げサンドを買った。船着き場のベンチに腰掛けて食べる。この港は犬猫が多く、たちまち寄ってくる。

サバサンドといえばエミノニュの港で売られているサバサンドが有名で、我々も既に何度も御世話になっているが、ここでもサバがうまい。サバの塩焼きを、刻んだトマト・タマネギ・菜っぱをたっぷりとそえてトルコパン「エキメッキ」に挟み、レモンを絞る。日本でサバサンドとは聞いたことがないが、けっこう受けるのではないかなあと思ったりもする。

 

 帰りの船は午後3時にアナドルカヴァウを発し、4時半にエミノニュ着。今日はこれでおしまい。

 我々が泊まるハネダンゲストハウスの周りはホテル街となっていて、安宿から高級宿まで取りそろえられているが、この通りをアイラン売りが、日本のアイスキャンデー売りや豆腐売りのように行き来する。ちょっと悲しげなテーマ曲と共に来るので、部屋にいても聞こえてくる。

 

**

 

126日(日) イスタンブール 晴れ!

 

 朝起きると、青空がまぶしい。「うわー、絶好のボスポラスクルーズ日和だなあ!」と思うが、それは昨日で済んでしまった。

 朝食後、シルケジの鉄道駅でブルガリアのプロブディフまでの切符を購入した。クシェットで行く。133ドル。朝の列車でエディルネまで行って、そこから鈍行やバス等を使って自力で国境を越えれば、このような国際列車よりも安く上げることが出来る。だが、時間と手間がかかる。よって我々は夜行を選んだ。列車に乗るのは久しぶりなので楽しみだ。

 

【金角湾の巡礼地その他、結果的に今日はジャミイ見物】

 今日はユウコの提案により、金角湾の奥にあるエユップスルタンジャミイを訪れた。トルコ人にとってはメッカ、メディナ、エルサレムに次いで第4の巡礼地であるこのジャミイは、なるほど参拝客が多い。みな神妙に参詣している。外人旅行者ばかりが目立つ中心街のモスクと違い、地元客ばかりで落ち着いた雰囲気がある。みやげ屋さんも、地元向けという品揃えだ。モスクの礼拝堂にも入って見物したが、ちょうどお昼のお祈りの時間(11451230)と重なってしまい、異教徒の我々は中庭に追い出されてしまった。

中でお祈りの説法をやっているのにも関わらず、正午になると、ミナールに付けられたスピーカからは別のお祈り声が聞こえてくる。これはお祈りというより時報のサイレンのようで、滑稽だ。ちなみにこのサイレンはブルーモスクを初めとする各所のモスクから発せられる。日の出、10時、正午、14時、日の入の、15回。礼拝の時間には外人および女性は入ることが出来ないので、中庭には人が多いが、気がつくと僕は若いトルコ人の女の子達の被写体になっていた。

 

ジャミイの中庭を挟んだ隣に、預言者ムハンマドの友人エユップ・エンサルの霊廟がある。霊廟の壁に向かって真面目にお祈りを捧げる女性客が多く、その参拝姿は美しいものだ。霊廟は中にも入ることが出来る。外装、内装共に、タイルが美しい。

モスクの裏山には墓地があり、その坂道を上がっていくと、「ピエール・ロティのチャイハネ」がある。眼下にマルマラ海が見渡せ、眺めが良いチャイハネだ。

 

 帰りに乗ったエミノニュ行きのバスは珍しくラッシュアワー並の混雑ぶりで、“Jam packed”という言葉が懐かしく思い出されたが、体調の悪いユウコは苦しそうであった。その後、リュステムパシャジャミイ(むりやり寄進を求められた。内部のタイルが美しい)を見物し、バザールの賑わいを楽しみながらシュレイマニエジャミイを見る。このジャミイはイスタンブール最大で、しかも丘の上に立っているため、少し離れたところから旧市街を望むと非常に目を引く美しいジャミイである。オスマン最盛期のスルタン、スレイマン大帝の霊廟があるのだが、入り口にまたしても「むりやり寄進マン」がいるので中には入らず、ジャミイだけ見学した。

 

 夕食をとり、ケーキを買って宿へ戻る。ユウコの胃が不調なのは「昨日の栗が生焼けだったからだ」と本人が言う。喜びのあまり食べ過ぎたか。

 今日は暖かく、昼間は長袖一枚でも充分な陽気であった。18℃ぐらいだろうか。

 明日の仕事は、郵便局で手紙を出し、駅に荷物を預けて、ブルガリア領事でパスポートの受け取りは12時半。天気が良ければルーメリヒサールまで足を伸ばしても良い。