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1116日(月)カルス 曇りのち晴れ(雲多い)

 

 Y君とツーリストオフィスで合流。アニ観光の手続きをする。

 アニへの観光客を記録するノートをちらりと見たところでは、土曜日に日本人の来客があったらしい。どうもY君と間違えたのではあるまいかと思う。それで彼はヘタを打ったのかもしれない。あとでそのことをY君にも言ってみたが、「ああ、そうでしたか」と、とくに気にしているようでもなかった。

 

タクシーはオフィスでチャーターしてくれた。手続きの書類を受け取り、タクシーに乗ってまずは警察に行き、書類に許可印をもらう。それを手に今度は博物館へ行き、ここでアニ観光チケットを入手する。Y君は学生なので割引料金。彼はチケット売りのオジサンの質問に対して「4年生だ」と答えたので、僕が「卒業旅行ってとこですか」と言うと、「いや、留年するんで」と決まり悪く苦笑いをした。「気にすることないすよ。僕も5年で出たから」と言うと、彼は笑った。もう少し話をすれば打ち解けそうな気もするが、しかしあんまり質問するのもかえって迷惑かとも思うと、どこまで話をしたものか、この辺りのバランスが難しい。

 

ともあれ、これで晴れてアニへ行くことができる。カルスからアニまでは45kmの道程だ。遺跡に到着する少し前に村落があり、その村に入る前に、街道上の検問所でパスポートチェックを受ける。そして車は街道をはずれ、村の中に入っていく。そこには兵隊の屯所があり、門前で車を停める。2人の門番が出迎え、再びパスポートチェックを受ける。ここで降ろされるのかと思いきや、逆に小銃を肩に下げた2人の若い兵隊がタクシーに乗り込んできた。少し窮屈な思いをしながら、アニの城門に到着。ここで車を降り、運転手は残る。兵隊2人が我々3人の日本人を案内する。兵隊さんは若いこともあってかとても気さくで、堅苦しいところはない。

 

城門には英語の注意書きがあり、それによると、@遺跡内で物を食べないこと Aアルメニア側にカメラを向けないこと とある。あらためて「国境が近いんだなあ」と思うが、近いどころではなかった。城門をくぐると野っぱらが広がっている。遺跡になっているのはこのうちの2km四方ほどで、廃墟となった建物が、ポツポツと見える。兵隊さんに続いて順路を行く。城門から左方向へ歩き、大きく時計回りに一周するコースになっている。つまり、城門を背にした状態で遺跡の全容が見渡せるのだが、その先に深い谷があって、谷の向こう側はアルメニアなのだ。だから、「ここからあちらにカメラを向けないでくれ」と、若い兵隊は何度も釘を差す。谷の向こう側にはフェンスが張られ、監視塔が立っている。人影は見えず、草原が続いている。遠方にはアルメニア側の村落も見える。いっぽう、谷のこちら側、遺跡群からやや離れたところには、トルコの国旗がはためく小高い砦のような建物があった。遺跡の一部なのかもしれないが、我々はそこまで行くことはなかった。

 

 兵隊は我々の監視員となっているが、片言の英語で簡単なガイドもしてくれた。順路に従い、10時から12時まで、2時間かけて遺跡群を回った。パトリック教会、グレゴリ教会、ハマムの跡、宮殿、聖堂、など。ひときわ大きな聖堂があり、そこはもはや柱と外壁・内壁の跡ぐらいしか残っていないのだが、柱の太さには驚くばかりだ。

 

Y君が「これじゃ、形がわかんないすね」とつぶやく。一連の建物の中にはセルジュク朝のモスクがあったり、教会をキャラバンサライに使っていた時代あるとの説明もあり、歴史を感じさせ面白い。建築様式も時代時代のものが折衷されている。見学を終え、カルスに戻ったのは午後1時過ぎであった。

 

Y君と別れ、ツーリストオフィスで「インターネットカフェは無いか」と聞くと、郵便局に行くよう言われる。どこかの国でもこういう事があったが、さして期待しないで行くと、おぉ、あった、「INTERNET」のコーナーが。端末は2台ある。どちらも最新鋭のマシンだ! メールを見るのはビシュケク以来、ほぼ2ヶ月ぶりで、ずいぶんとたまっていた。

 

【我々が宛てた知人友人への手紙】

Hello, and long time no see.

Were glad to receive your E-mail, and sorry that our reply is late to be sent.

After enjoying our travel in Iran whole one month, we entered Turkey on 13th Nov.

Iran was great country. There're many many historical places to visit.

Especially Isfahan, once honoured as 'The half of the world', is the most beautiful and greatest city we've ever seen.

But we had some problem there.

We couldn't have any alcohol ( Do you believe I had no alcohol at all for one month ? )

, and Yuko had to wear a scarf and a longcoat whenever she was at the outside of our room. ( even when going to toilet just next door to the room !!)

Now we're in Kars, at the eastside of Turkey and just near the Turkish-Armenian border, to visit Ani ( once the capital of Armenian Kingdom )

We'll go westward from here, and will arrive at Istanbul early December.

See you.

From post office in Kars

Sato Masato&Yuko

 

【珍客は、どっち?】

インターネットのブースはガラス張りになっているので、他のお客さん達から丸見えである。しかも入り口の正面にあるので、我々の姿は非常に目立つ。お客さんも職員も、物珍しさにジロジロと我々を見る。とくに物見高い職員達が1人また1人とブースに入ってきて、我々に話しかけてくる。1人英語を話せる男がいて、「今から入ってくる女の子は僕の知り合いなんだが、君が一目で恋してしまったことにして、ひと芝居うってやろう」とか、そうかと思えば「この子は君に恋してしまったらしい。君は何か特別なもの(オーラみたいなもの)を持っているようだゾ」とか言って、我々を楽しませてくれる。また別の女の子は我々をとくに歓待してくれ「ぜひ食事に招待したい」と強く言われたが、これは断った。郵便局の営業時間は午後5時までとあるが、我々はすでに時間を過ぎている。それを男に言うと「気にしない。今日は特別だ」と言う。そして我々が席を立ちお金を払おうとすると「君たちは特別ゲストだから、料金は要らないよ。食事できないのが残念だなあ」と言う。なんという親切心! トルコにも良い人たちがいっぱいいるんだなあ。

 

 帰りがけに白ワイン(チャンカヤ)を買ってみた。