14日(月)晴れ ブダペスト

 

【日本からの差入物と手紙】

 ぼちぼち手持ちのドルが少なくなってきたので、ドルキャッシングをしなければならないと思うが、なにはともあれ、中央郵便局で葉書を出した後、日本大使館へと向かう。

ブダ(王宮)に近いモスクワ広場から28番バスに乗り、20分。丘陵地の緑多い坂道を西へ上り、バスを降りて5分ばかり歩いたところにある。辺りは閑静な、そしてハイソな住宅街だ。やたらに敷地が広く、やたらに建物はデカイ。日本人職員は居ない。小ぶりの箱を受け取った。開封された様子はない。

 

 もと来た道を同じバスで戻り、そのまま王宮見物に行く。今日は月曜日なので、すべての博物館は閉館だが、気にしない。教会は開いていた。漁夫の砦や王宮の前庭から、ドナウ川を見下ろし、景観を楽しむ。

 

荷物はさほど重い物ではないが、持って回るのはおっくうなので、部屋に帰った。

「朝日山大吟醸」とともに、もち、しょうゆ、本が入っていた。

差出人はオヤジである。手紙も同封されている。

 

「先般お申し越しの本とプラス1 計3冊送ります」

「酒・モチ・のり・おかし等送ります。酒が無事に着くのか、モチを焼くことが出来るのか、少々気になりますが」

「マサトの誕生日には間に合わないが、クリスマス、お正月をひかえ、少しでもその気分になれれば」

「こちらは多少冬らしくなったとはいえ、まだまだ暖かく、0度以下の日がまだありません。今年は灯油が一割安くなりました」

 

 などが書かれている。差出日は1211日だ。 

 

本とあるのは、この先々への旅行ガイドのことだが、これで全ルートのガイドがそろったことになる。

昨日、「タイまで行こう」と決めてはいたが、中国南方からラオス・タイはどうしようか迷っていた。しかし、いまこうしてガイドブックを手にすると、ムズムズと行きたくなる。ユウコは健康面を心配するが(僕も心配だが)、なんとかしてラオスには行ってみたい。ちょっと見るだけでもいい。

 

 

【大型スーパーTESCOとハンガリーワイン】

ヴァリの宿から通りへ出て10分ばかり歩いたところにTESCOという大きなスーパーマーケットがある。酒はビール、ワインとハンガリー産が数多く並んでいるが、その中には有名なトカイワインもある。土産用および試飲用に買って帰る。トカイといってもいろいろある。今日は2種類買ってみた。

 

TOKAJI SZAMORDNI SWEETDRYもある) TESCOKAISER599Ft

TOKAI ASZU 3 puttonyosputtonyos6まであり) 869Ft

 

【少し遅れたお正月】

「醤油と餅があるから、雑煮を作ろう」とユウコは張り切って鶏肉などを買い、頑張って捌き、汁を作る。

さて、モチはどうやって焼こうか。金網でもあればいいのだが、無い。鉄串があったので、これにモチを刺し、コンロの火でじかにあぶることにした。

モチの串焼きは、モチが固いときは容易に割れ、あぶっていると容易にやわらかくなって崩れ、放っておけばすぐに焦げ付き、なかなか大変だが、煎餅の千返しの如く串をくるくると回していると、うまい具合に焼けた。

雑煮はうまい! 日本酒と良く合う。すばらしい。ありがとう。

3日遅れの正月を楽しんだ。