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ブルガリア2(No.62)ブルガリアを駆け抜ける〜ヴェリコ・タルノヴォ・ルセ

【コンニチワ!ヴェリコ・タルノヴォ】

1210日(晴れのち雪)

ヴェリコ・タルノヴォへ。朝7時にホテルをチェックアウトし、バスターミナルへ向かうが、ヴェリコ・タルノヴォ行きのバスはない。幸い、842分発の特急で、スタラ・ザゴラへ行き、そこで乗り換えればいいという。駅前のコーヒースタンドで休憩。特急はすごく良いシートを使っている。暖房は暑いくらいだ。国境を越える列車が、たまたま寒かったのだ。これからの旅も、少し安心になった。特急を降りてすぐ、普通のルセ行きに乗り継げ、それでヴェリコ・タルノヴォへ向かう。すごい山道だ。雪も降っているし、鉄道でないと、無理だ。バスがないのも頷ける。車掌の人は愛想が良く、私たちを気遣ってくれる。途中から大学生がわらわらと乗り込み、口々に「コンニチワ」という。ヴェリコ・タルノヴォ大学の日本語を学んでいる人々だという。しかし、しつこく近づいて来るわけでもなく、つかずはなれずだ。隣のコンパートメントの人、同じ席の人、皆が私たちを気遣ってくれる。問題なくヴェリコ・タルノヴォにたどり着いた。

駅の近くには大きなペプシの工場がある。中心街のホテルを見るが、オリオンなどはガラが悪く、却下。ロンプラおすすめのコンフォートは、場所がよくわからない。レンガで敷き詰められた山の手の小道は風情があるが、雪が降り積もって氷のようになっているので、足下がおぼつかない。何度もころびそうになる。マサトがいろいろな人に聞いて、やっとホテル・コンフォートが見つかった。素晴らしいバスルーム。ホテルというよりは、プライベート・ルームだ(看板もない)。この家のマダムに案内され、家の入り口の鍵と、部屋の鍵をもらう。「朝食付いていますか?」と聞いたら、一瞬「は?」という顔をされたが、マダムは優しく「できますよ」と言ってくれた。確認してみるものだ。

街に出て食事。レストラン「バルカン」でカヴルマ、ショプスキ・サラダ、シレネ・ポ・ショプスキ、パン、ビールなど食べる。どれもおいしいこと!!しかも安い!!!山羊の白チーズはちっとも臭くなく、良い調味料だ。カヴルマはブルガリアの代表的な料理のひとつで、ピクルス、タマネギ、豚肉、卵をドミグラスソースで煮たものだ。大変おいしい!!すっかりブルガリアを満喫だ。ブルガリア人も優しいし、かといってうるさく(しつこく)ないし、よいねー。

早速、ブルガリア料理のレシピを簡単に書きとめておく。

シレネ・ポ・ショプスキの作り方

トマト1ヶ、白チーズ、卵をキャセロールで焼く。シンプルだけどおいしい。白チーズだけで、調味料はいらない。

 

【ヴェリコ・タルノヴォ観光】

1211日(雪)

ホテルの朝食は、スパイスティー、白チーズ、自家製ジャム、マーガリン、トースト。シンプルだがおいしい。

散歩へ。ブルガリア第2帝国の城の跡(ツァラヴェッツ王城跡)は、冬だが開いている。しかし、私たちの他に足跡も少なく、1つ2つあるだけ。

バルドヴィンの塔を見る。夏のここからの眺めは美しいだろう。

城跡の高台にある。パトリアーチ教会へ。教会への道に積もった雪がきれいに掃かれていたので期待するが、閉まっていた。がっくり。

宮殿の跡は柱の根本が少々残っているばかり。昔の処刑台(処刑される人は下に流れるヤントラ川に突き落とされたとか。コワイ〜)を見て、入り口近くのカフェでひと休み。とにかく寒い!暖かいものでも飲んで、暖をとらないと・・・。この店は、店内も結構寒い。水商売風の女の人や、遊び人風の男の人たちが濃〜いコーヒーを飲んで、タバコをぷかぷか。ブルガリア人は、派手な女の人でなくても(もちろん男の人も)スモーカーが多く、コーヒー党だ。私たちは紅茶を飲む。マサトも日本ではコーヒー党だったのだが、長いチャイ生活で、紅茶派に変わってしまったのだろうか。

40人の殉教者教会へ。開いている!中には確かに40人の聖人の像がある。しばし見とれる。ブルガリアの教会にはかならずからくり絵があり、見る方向により、3つの像が見えるようになっている。だいたい左からジーザス、真ん中から鳩、右から白ひげのオヤジ(神?)だ。(絵あり)

他の3つの教会に行くが、いずれも閉まっている。がっくり。ヤントラ川にかかる石橋が美しい。渡ってみたが、石と石の間の隙間が結構大きくて、足下に注意。雪も積もっているので、少々怖い。

城跡の入り口近くにあるレストラン「レヴェント」で昼食。昨日の「バルカン」に比べ、全てのメニューにおいて少し高め。マッシュルームオムレツとウィーン風カツレツを食べる。マサトの頼んだビール500mlと私の頼んだミネラルウォーター500mlが同じ値段とは複雑な気分(1600レヴァと高め)。

考古学博物館へ。古代文明というのは、どの地域でも必ず赤土の土器文化から始まるというのが面白い。ギリシャ・ローマの影響を受け、トルコに支配された時代付近では、東洋の影響を受けた陶器が見られる。しかし、この博物館内も寒い!!ゆえに、早々と部屋へ戻る。マサトの持ってきたブルガリア製湯沸かし器を使ってみる。(電熱線)すごいパワーだ!!これから大活躍するだろう。寒いせいか(エネルギーを欲しているのか)甘いものが食べたくなる。お茶にも砂糖をどぼどぼと入れている。それともこんなに甘いのが食べたいのは、イランで甘党になってしまったせいだろうか!?

 

【国境の街、ルセへ】

1212日(曇りのち晴れ)

次の街ルセへ移動。冬であるが、電車(各駅停車)は5分程度の遅れでけっこう時間通り来る。3時間程でルセに到着。

ホテル「バルカン」を目指すが、つぶれていた(レストランになっていた)。旅行会社のダニューブ・ツアー社は土曜日のため休みで、プライベートルームの斡旋もしてもらえない。選択の余地もなく、ホテル「ヘリオス」へ行く。115ドル。ガイドには「シャワーなし」と書いてあったが、シャワーはあった。しかし、シャワー室兼トイレは狭くて黴びている。手足を自由に伸ばせない感じだ。部屋は暖かくて良い。昨日までのホテル・コンフォートと同じ値段と思うと虚しいが、仕方ない。ここの宿泊費は2日で60ドルだが、100ドル札を出すとフロントで「お釣りがない」というので、街へくずしに行く。ついでに食事。レストランでカヴルマとドイツ風ビフテキを食べる。カヴルマはおいしかったが、ドイツ風ビフテキは中が生で(ミンチの牛肉(豚肉かも??)を丸くしたもので、レアなところがドイツ風なのだそうだ)辟易したが、マサトはそれでも頑張って食べる。1人でまずそうな方を食べさせて申し訳ない。

今日観光してしまうと、明日やることが無くなってしまうので、買い物をして部屋に戻る。マサトはフロントでストリップバーの案内をもらってごきげん。一緒だと行けなくてかわいそうだね!?

 

【旅で迷惑をかけないために】

マサトが不快に思うとは思うが、心配なので書く。最後まで読んで欲しい。

最近、お金が無くて追いつめられる夢を見る。16千円なら3月末まで生活できる計算だが、オーバーしたときどうするのか。単純に考えて、3月中に消費する分は、4月から働き始めれば(それでもぎりぎりだが)私の貯金や、マサトの本のお金などをあてて返済できるが(支払いが5月になるので)マサトはどういう意味で「心配しなくて良い」と言ってくれているのか。「親に借りればいい」それが答えなら(実際、それしかないかもしれないが)私は反対である。旅に出るときに「できる範囲で、人には迷惑をかけないで(とはいってもかけているけれど)」やろうと決めたはずだ。親に電話するときに「勝手なことばかり、すみません」と言っているが、今はそれでも「自分たちのお金で、許されている時間で」という自負がある。しかし、借金してしまったら「本当にすみません」になってしまう。一種の負けである。自分たちの生活をコントロールできなかったのだから、大人として×である。旅は旅であり、これが仕事ではないと思っているのだから、「どこどこを回るまで」ではなく、「できる範囲で」を守りたい。また余裕ができれば、こんなに長くはできないかもしれないけれど、旅はできるのだから。だから、ウクライナ・ベラルーシを回りたいとマサトがいったとき(結局回らないことになったが)先のことまでまがどう考えているのか、すごく不安になった。2つ国を増やすということは、それだけ日数もビザ代もかかるということであり、今後の予定と比較して行くべきか考えているのだろうか・・・と。もちろん私の100倍もお金、旅程については考えている!とマサトは怒るだろう。しかし、「どうなっちゃうんだろう・・・」と不安なまま毎日を過ごすのはつらいものである。要は、言いたかったことは、「胸を張って日本に帰れる程度にしておこうね!」ということだ。絶対に他の人に迷惑をかけないということ(お義父さんには写真等もう充分迷惑なのだろうが)、お尻をぴっちりと決めておきたいということ、そうすれば、これからの旅をもっと楽しめる気がする。最初は「世界一周なんてすごいねー」と思っていた人たちも、あんまり我々がトラブル無いので馴れてきて、だんだん「いつまでやっているんだろう」と思っているはずだ。自分のものでやっている分には人の事なんてお構いなしでよいが、そうでなくなってはただの「常識外れのおばかさん」である。しつこくてすみません。おわり。

 

2006年追記】

上記のことを書いたのには、もちろんお金の面での不安もあったが、寒さ、そして治安への不安が実はあった。ここまで旅をしてきたものの、やはり旧ソ連圏というのは、私にとっては未知の、怖れを感じる場所だったのである。

 

【夢の話】

最近追いつめられる夢を見るという話があったが、この旅をしていて、夢について面白い現象が起こっていた。旅の最初(中国あたり)は小学校の時の夢を見、中央アジアからトルコにかけては中学校の時の夢をみていた。そして、最近では大学時代の夢を見るようになった。人は死の前、走馬燈のように自分の人生を思い出すというが、非日常が日常になり、死といつも隣り合わせである生活において、ゆっくりではあるが、自分の人生の復習を無意識のうちにやっているのかもしれない。

 

【ルセ観光】

1213日(日)

今日は休養日。ゆっくり起きて食事をとるともう10時だ。

駅へ行く。明日の切符は問題なく取れた。ルセ駅にはブルガリアには珍しく(首都ソフィアに行っていないため、会わなかったのかもしれないが)「タクシー」「チェンジマネー」オヤジがいる。さすが、国境の街だ。

中心街に戻り、カフェでひと休み。現代美術が飾ってあり、おしゃれな雰囲気である。しかも、コーヒーが250450レヴァと安い。地元の雰囲気が味わえるので、世界均一のショップ、マクドナルドでなく、こちらに入って良かった・・・と思う。ブルガリアのカフェは、ロシアと違い食事はできないところが多い。食べ物はあってもチーズパイやサンドイッチ程度。でも、コーヒーと紅茶は安い。ビール、ワインも安いが。

やることもなく、街をぶらぶらする。今日は晴れているので、雪景色も「幻想的。ステキ。」と思える。単純だ。並木も雪化粧して、陽にきらきら映える。歩行者天国には露店が並び、風船をもった子どもと親が行き交う。露店にはクリスマス用のプレゼント、キャンドル立て、イコン、飾りなどを売っており、宗教が密着した本当のクリスマスの準備風景を見て、商業イベントと化した「日本のクリスマスは本当に付け焼き刃だよなあ」と思わせる。

ドナウ川近くのリガホテルに行くが、パノラマレストラン、テラスのカフェともに休み。16階の客室からこっそり外を見る。確かに美しいドナウの眺めだが、広がる原野に「夜景は期待できないね」とマサト。三ツ星ホテルらしく、土産物屋も1階にあるが、買いたかったバラエッセンス入りの人形はない。

ところでブルガリアで居心地がよいのは、失礼な人が少ないからかもしれない。「Chin? Japon?」の人も少ないし、指さして笑う人は皆無だ。でも、不親切なわけじゃない。日本人とブルガリア人の気質は似ていると本に書いてあったが、これくらい放っておかれた方が、心地よい。

昼食はグリルバー「Happy」に行く。英語メニューあり。チキンのクリームシチューとポークケバブを頼む。チキンの方はなぜかしょうゆ味がする。(うまい!)マサトは、醤油マヨネーズ味だといった。ポークの方は「やきとり塩」の味がする。(豚だが・・・)ショプスカ・サラダも食べた。このサラダはブルガリアのどこで食べてもおいしい。ガーリック・パンもGood。そしてビールもGood。トイレ無料。ただし、サービス料はある。

ブルガリアに来たのに、ヨーグルト食べてないなあとヨーグルトを買う。本当は名もない地元のヨーグルトを食べたいのだが、商店では「ダノン」のパックしか売っていなかった。ブルガリアであまりスプーンでヨーグルトを食べている光景は見ない。むしろヨーグルトを「飲んでいる」人々はよく見かける。明日はいよいよルーマニアだ。

 

【ブルガリアの物価】

コーヒー・紅茶2040円(1杯)、ビール4080円(500ml)、ワイン120300円(1本:750ml)、パン25円前後(1斤)、トイレ15円前後、食事1回(ビール付き2人前)800円前後、ホテル3500円前後(ダブル:シャワー付き)、市内バス15円前後、長距離バス70円〜80円(1時間)、汽車60円〜70円(1時間)

 

 

(つづく)