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ハンガリー2(No.71)ブダペストでの新年〜ブダペスト2

 

【年があけた。日本も気になる】

11日(晴れ)

1999年の始まりだ!ヴァリが「教会でミサがあるかもよ」と言うので日が変わって早々に行ってみるが、ない。

教会前の公衆電話で実家へ電話する。ただいま午前3時。寒い。コレクトコールをかけてみるが、出ない。最近実家からメールも来ていないし、「家業が行き詰まり、とうとう・・・?」と心配する。しかし、昼間、もう一度電話してみると「ごめんごめん。寝ていたんだよ」と父。正月気分で酒を飲み過ぎたのだろうか。しかも母は約12年ぶりに故郷に里帰りしているらしい。それで誰も電話にでなかったのだ。安心。よかった、よかった。もちろん父は元気だった。声も明るい。私の気持ちも明るくなった。

 

【ダウン】

12日(曇り)

1日の昼から熱が出た。37.337.6くらいの微熱だが、つらい。解熱薬を飲むと36.8位になるが、平熱(36.3くらい)よりは高い。背中や喉も痛いので、休養日とする。何だろう、寝ても寝ても眠い。

 

【風邪ひいてるけど・・・温泉】

13日(曇り)

まだ風邪は治っていないが、今日しか日程的にチャンスがないのでセーチェニ温泉へ行く。マサトと一緒に入れるよう、混浴水着着用の温泉を選ぶ。入るまでのシステムがわからずまごまごするが、親切な人が教えてくれた。カザフのアラザン・バスのようにかぎおばちゃんがいる、ロッカールームで着替えをし、屋外の温泉プールへ。外は寒―い(氷点下)が、楽しい!!

温泉プールの深さは深いところで130から140センチあり、身長155センチの私は四六時中ぴょんぴょん飛び跳ねていないと、顔がプールに沈んでしまう。あるいは親子亀のようにマサトの肩につかまっていなければならない。プール内には密着しているカップルも多いが、私のように沈んでしまうからか?違うだろうね。

お湯の温度は38度とのことだが、体感温度としてはややぬるい。プールの向かいの建物はサウナになっていて、そこも男女共用である。入ってみると熱いサウナの中に巨体巨体巨体・・・。皆太っている。太った腕に入れ墨(Tatoo)をしている人も多い。外気の寒さとサウナの熱さ、そして温泉のぬるま湯加減が心地よく、2時間もそこで過ごしたら、あたまがぼーっとなってしまった。子ども扱いなのか、例によってエステのお誘いは私にはない。

温泉を出て、同じ公園内にある農業博物館を見学したが、とにかく頭がぼやっとしている。(農業博物館はワインの試飲が目当てで入ったのだが、なかった。)

オペラハウスにも行った。しかし、よく覚えていない。

 

【雑煮!雑煮!!】

14日(晴れ)

郵便局、王宮に行った。フォルクローレが見たくて劇場に行くが、ない。インフォメーションのミスプリだった。うりうりと帰る。

マサト父より小包を受け取る。なんとモチ有!!醤油も入っている。喜び勇んで「お雑煮作ろうね〜」と話す。とりあえず、鶏肉だ。近所のスーパーに鶏肉を買いに行ったら、全く捌いていない丸のままの鶏しかない。まあでも、人間、その気になれば、鶏くらいさばけるものだ。自分で解体し、ささみを切り取って「へ〜、ささみってここの部位だったんだ」と感心。鶏肉にマイタケ風のキノコを入れて、きりたんぽなべを思わせる味に仕上がった。うーん、おいしいっっ!!醤油ってすばらしい。

 

【素晴らしい演奏】

15日(曇り)

休んでばかりでマサトに申し訳ないが、具合がわるく、今日は休み。どこにも出かけず、1日中寝ているつもりだったが、夕方少し回復したのでコンサートに出かける。このコンサートは音楽学校のホールでやるもので、その学校のOB,OGが演奏するのだろう。観光客向けの先日の教会コンサートより期待できる。

今日の目玉はオーボエ。マサトは高校時代吹奏楽部でオーボエを吹いていたということで、一層楽しみにしているようだ。いよいよ演奏が始まった。バックの弦楽団のテクニックが素晴らしくて、息がぴったり。オーボエ奏者も2,3のミスはあるが、素晴らしい。最前列で聞くことが出来(コンサートとしては最前列よりは真ん中あたりのほうが音響的に良いが)、楽しくて大満足。久々に「プロ」の良いものを聴いた。

このオーケストラ、指揮者はいない。第1バイオリンの人が指揮者を兼ねている。いかにも「デキそう」な人だ。チェロの第1奏者のおやじ、いぶし銀で良い。チェロの表面の木の大部分がめくれあがっているが、「人生を共にした名器」という感じで更に良い。この人達、本職は音楽学校の先生なのかもしれない。(若い人たちは研究生または助手かも)

ところで、演奏の小休止のときに、あるオジイサンが握手を求めて舞台に近づいてきた。止める人もいないので、音楽学校に関係のある人なのかもしれない。観客の一番後ろで車椅子に乗って演奏を聴いていたのだが、最後に握手しようと舞台前までやって来て車椅子から立ち上がった。そしてそのとき、おじいさんのズボンがズリッとずりおちた!あらわになった白いステテコに、静まり返る観客。まるで漫才のようだが、だれも笑う人はいない。マーチャーシュ教会での観客に比べ、ハンガリーの一般市民はマナーが良く、優しいのだと、大変感心した。

その後、皆席を立ったので、「もう終わりかな、とても良いコンサートだったね。」と大変満足し、帰ろうとする。しかし、ロビーに出てみると、帰り支度をしている人はだれもいない。「ああ、休憩時間だったのだ」と気づく。終わりでないと気づいて良かった。休憩後、再び演奏を楽しんだ。しかし、素晴らしいコンサートの値段がたったの900フォリント。日本のコンサートをはじめ、歌舞伎でもバレエでも、芸術関係の入場料は高すぎるよ、何でも。

 

ここ数日、具合が悪くて、日記をつける気にもならなかった。こうやってペンを取れるのだから、回復してきたようだ。

 

(つづく)