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イラン13(No.49)イランの温泉〜アスタラ・アルデビル・サレイン

【アゼルバイジャン地方へ】

118日(曇り)

今日はラシュトからアゼルバイジャン地方へ移動だ。アスタラを経由して、アルデビルへ向かう。

「アスタラに行きたい」と言ったら、地元の人にタクシーに乗せられ、結局バスターミナルへ行くことになった。

幸い、まかせて安心、NO.1のバス会社、イランペイマのバスでアスタラ行きがあるという。しかし、バスターミナルでの客は私たち2人だけ。

?と思っていると、運転手は街道沿いでお客をどんどん乗せていく。

バスは、港町:バンダレ・アンザリを通る。港にはキリル文字をつけた船が停泊している。ロシアの船だろうか。カスピ海を北上すれば、ロシアがあるので、不思議ではない。カスピ海は大きい。バスの窓を開けると潮の匂いがする。海と緑の風景は、これまた日本を思い出させるものだ。今まで砂漠の中に何ヶ月もいたので、とても懐かしい。「『大網白里町4キロ』とかいう看板が出てきそうだね。」とマサトが言う。ここが日本の風景と違うところは、海岸に牛がいることくらいか?(日本の海岸で馬は見たことがあるが、牛を見たことはない)

アスタラ付近では、瓦屋根の家が多い。アスタラに到着すると、すぐにアルデビル行きのミニバスに乗り継げ、山道を行く。こんなに山を登るとは思わなかった。「雲より高いところにいるね」とマサト。確かに、通り過ぎてきたアスタラ側を振り返ると、平べったい雲が眼下に広がっている。このあたりはハチミツの産地のようで、街道沿いにハチミツ農家が何軒も見られる。くねくねとした坂道に揺られて眠くなってきてしまったが、運転手も眠くなってきたようで、寝ないように絶えず身体を動かしているのを見たら、こちらの眠気が吹き飛んでしまった。幸い運転手は眠らず、我々も崖の下に落ちてしまうことはなかったが。

山を越えると牧草地帯に入り、再び砂漠の風景に戻る。アルデビルはもうすぐだ。

ミニバスはアルデビルに到着すると、街の北側で停まり、そこからサヴァリでメイダネ・イマーム・ホメイニへ私たちは向かった。サヴァリの運転手は良心的な人で、1250リアルしか料金をとらなかったのだが、自分たちの間違いで、宿より手前で降りてしまう。幸い10分ほど歩いたところで、目当ての宿、モサフェルハネ・シャムシリを見つけた。風呂なしだが、あした温泉(サレイン)へ行くので良しとする。本館と別館が廊下でつながっていて、別館の方は学校の教室のようなつくりだ。

 

【シェイク・サフィー・ウッディーン廟の素晴らしさ】

昼食に鶏丸ごと1匹のごちそうを食べて、アルデビルの見所シェイク・サフィー・ウッディーン廟へ。廟の外側は修理中、廟の近くには新しいモスクを建設中である。私たちは間違って、裏の入り口から入ってしまう。しかし、美しい。中庭の青いモザイクも見事であるが、内部にある、シャー・イスマイル1世の墓やシェイク・サフィー・ウッディーンの墓の美しいこと!マサト曰く「日本でいえば室町時代くらいのもの」だそうだが、イスファハンで見た美しく整備されているモスクとはまた違った、古くからのものをそのまま残しているわびさびのある美しさが私を圧倒する。全く期待していなかった建物だったので、よけい美しく見えるのかもしれないが、何度も見に行きたくなる美しさだ。

墓とは別にサファヴィー朝の中国磁器コレクションのコーナーもあり、陶器自体はたいしたことないのだが、その部屋の飾り棚が美しいこと!見学して大満足の廟である。英語の説明書きが各所にあるところもうれしい。

 

【アシュ・マースト食べず】

バザールを一回りして、宿に戻る。途中、マサトはアゼルバイジャン地方の名物料理、アシュ・マーストの店を発見し、「試してみたい」と言ったのだが、このあたたかいヨーグルトスープなるもの、乳製品の苦手な私は見ているだけで気分が悪くなり、反対した。ここでしか食べられないものを食べる機会を逃して、申し訳なかったかと思う。

今日は山でハチミツ農家を多数見かけたが、街中でもハチミツ屋がある。蜂の巣ごと売っている。

今日のバス内ではアスタラまでの隣の人がニンニク臭く、アルデビルまでの後ろの人がタマネギ臭くて閉口した。アスタラまでのバス内で、近くに座った女子大生が、私に紙を渡したが、ペルシャ語で書いてあり、なにがなんだかわからない。残念だ。私はアドレスを書いた紙を渡した。

 

【イランの温泉!】

119日(曇り)

温泉地、サレインへ。ミニバス乗り場にいったところ、サレインではなく別の街に行くミニバスしかないようで、親切な運転手さんは、サレイン行きのサヴァリ乗り場を教えてくれた。

サレインは道が舗装されていないようなさびれた温泉街だった。

なるほど、巨大なプールのように思われる、周りが見えないように囲った大きな敷地から、もわもわと白い煙が上がっている。この巨大プールになっている温泉は、男女入れ替え制となっているとガイドにあったので、私たちは男女別にお風呂が分かれている、別の温泉施設で入ることにする。女性はチャドルをして湯船に入らなければならないかと危惧したが、(海水浴場はそうだとガイドに書いてあったので)浴室は個室になっていて、シャワーとバスタブ、脱衣場が個室内にあり、鍵もかかるので快適。泥棒の心配もない。12500リアル。日本円にすると50円だ!湯自体は38度くらいの無色透明で、少々硫黄臭がするが、ときおり鉄錆のようなものが混入する。なにはともあれ、2時間のバスタイムを楽しむ。あー、極楽、極楽。良く暖まったが、今日のサレインは寒い。セーター出動である。アルデビルの寒さはそうでもないかと思ったが、やっぱりここは寒かった。冬が近づいてきているのである。

 

【ディージー・買い物など】

宿に戻る途中、アブグーシュ・ディージーのおいしそうな店をみつける。オヤジばかりが入っている店だが、とてもおいしい!羊肉だが気にならない。店の主人が、馴れない私たちに代わってどかどかと具をつぶしてくれる。しかも1人前2000リアル(チャイ付き)。親切なイラン人が寄ってきて「あなた達のぶんのお金を払ってあげましょう」というが、申し訳ないので断る。ここのディージーには、なぜか梅干しのようなものが入っている。

私は宿に戻って部屋で休み、マサトは床屋へ。その後、あまりに寒いので、上着を買うべくバザールに行くが、オヤジジャンパーみたいな薄いものしかなく、これからの厳しい冬を乗り越えられるような、しっかりしたものがない。次に訪れる、タブリーズのマーケットに期待。タイツと靴下、手袋のみ買う。ピザを食べ、部屋に戻る。バザールで買ったばかりの手袋を落としそうになったが、親切な人が拾ってくれた。

 

(つづく)