×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

イラン4(No.41)イラン映画を観る〜ゴルガーン

 

【ゴルガーンの街へ】

1020日(晴れ)

今日は、テヘランを離れ、とうとう移動する。街のバスを乗り継いで、東バスターミナルへ。運良くアモール→サーリー→ゴルガーン行きのバスあり。すぐに出発。

長距離バスは、男女の席の区別はない。道も良く、バスもきれいで、お水のサービスがある。

イラン富士(ダマバンド山)を見ながら、アモールヘ。途中、ダム・滝など見る。水がきれいだ。山を越えてカスピ海側に入ると、緑が増えてくる。水田がある。イランではお米を食べるのだ。テヘランは都会だったので、このような郊外を通って、牛、羊など家畜の姿を久々に見る。

アモール手前、20キロくらいで昼食休憩。イランの主な道路では、大きな街までの距離が日本のように看板で表示されているし、街道沿いにドライブインのようなレストランがある。地方に向かっているので、トイレに不安を抱いたが、これがきれい!!イランでは紙の代わりに用便後、水で洗い流す習慣があるので、基本的にトイレは水洗であるし、女性はチャドルをずるずると引きずっているせいか、床が汚れるのを嫌うのだろう。床もきれいだ。水も豊富なので、トイレの流しで手や足を洗っている人もいる。

食堂では、マサトがイランの代表料理チェロモルグ(チキンライス)を初めて頼む。鶏のもも肉がトマト味で煮てあって、それが山盛りのバターライスの上に「でーん」と乗っかっている。なかなか美味しい。イランで米は「野菜」扱いらしく、米とは別にナンがある。私はお茶だけ頼み、1つのものを2人で分けて食べていたので、周りの人は不思議そうだ。中国のレストランで中国人がたくさん料理を注文して残すというのが文化なのだなあ、と思ったが、イラン人もけっこう食べ物を残す。ナンやライスを全部食べる人は少ない。わたしたちは、ぜんぶきれいに食べた上、余ったナンもビニールにつつんでお持ち帰りした。

サーリー等の街を経て、ゴルガーンへ。テヘランからエルブルズ山脈を越え、サーリーに入ると、ここはカスピ海沿岸の街といえるのだが、ずっと曇り空。途中から雨も降り出した。ずっと晴れていたテヘランとは対照的だ。このバスはよいシートを使っていたが、雨漏りする。バス会社の青年が、バケツを持ってバス内を行ったり来たり。

 

【ゴルガーン到着】

ゴルガーンに近づくと、バス会社の人々が、「どこで降りるんだ?」と私たちを気遣ってくれる。

マサトが「ホテルカイヤムへ行きたい」というと、「ホテルカイヤムまではタクシーで2000リアルだ。」と教えてくれ、タクシーの人にも「200トマン(1トマン=10リアル)でホテルカイヤムまでこの人達を連れていってくれるな?」と念を押す始末。なんと親切なのだろうか・・・。

ホテルカイヤムはトイレ共同、シャワー付き。2人で4万リアル。イラン人は2万リアルだが、外国人からはこれだけ取るのだそうだ。イギリス人でも、ドイツ人でも、外国人なら何人でも。なんだそりゃ。ここでも外賓料金(中国でよく見かけた)があるのね・・・。でもガイドブックに書いてあるよりホテルの言い値が安いので、良しとする。

しかし、トイレ共同の部屋というのは、トイレに行くたびに、スカーフをしなければならないので、非常に面倒臭い。誰に見られるかわからないからだ。ほんとうに悪法だ。

雨が降っているが、外に出てみる。ホテルカイヤムは街のメインストリートの近くにあるのだが、そのメインストリートの商店街には貴金属店が多い。いろいろと見て回りたいが、雨が激しくなってきたので、ホテルに戻ってそこのレストランで食事をすることにする。今日は海に近いところにいるのだから、魚が食べられるだろう・・・。期待していたのだが、カバブ(肉・しかも挽肉)しかないとのこと、がっかり。しかも、カバブも、付け合わせのサラダも、しけている。とてもまずそうだ。サラダなんて、いつ作ったんだろうと思われるくらい、ひからびている。値段がそう高くなかったのがせめてもの救いだった。レストランには他にお客もない。

気をとりなおして、雨も少し収まったので、もう一度外に出る。2人とも先ほどの食事ではまだ食べたりず、ケーキを買ってみる。店のおやじは私を見て「オシン!!」とごきげん。私もケーキを買ってごきげん。(^_^)。ホテルに戻ってチャイをもらい、食べる!おいしい!!すっかり元気を取り戻した。(単純。)

時間があるので、2人でペルシャ文字の勉強などする。自分の名前の書き方をともかく覚えなくては。

 

【ゴルガーンの見所、鉛筆の塔】

1021日(晴れ)

翌日。ゴルガーンバザール内の見所へ行ってみる。最初のマスジェデ・ジャメ(金曜モスク)は、閉まっている。次のイマームザーデ・ヌールは開いていないかと、マサトがマスジェデ・ジャメの前にいたおじさんに聞いてみると、別の親切君(青年)登場!

イマームザーデ・ヌールまで案内してもらい、中に入ってみる。テヘランで見た、モスクの中と同じく、中は全面鏡張りで、やっぱりきらびやか!

見学のあと、親切君と別れ、私たちはチャイハナに入ってみた。男の集会所という感じ。客はおやじばかりだ。オムレツのようなもので朝食をとっている人が多い。

その後、通りの靴屋で、マサトはくつのかかとを直してもらう。直すのに230分かかるようで、その間くつなしでどうすればいいの?という顔をしていたら、靴屋のおやじはおもむろに自分の履いていたサンダルをぬいで、マサトに渡した。思いがけないおじさんの機転に、少々びっくり。靴屋とはいえ、紺屋の白袴で、履いているのはぼろぼろの小汚いサンダル。彼が水虫だったら、移っちゃうね・・・と、苦笑いするが、幸い、そういうことはなかった。30分後、靴はなおって快適になったようで、マサト、ごきげん。

午後は、ゴンバデ・カヴースへ。ガーヴース・エブネ・ヴァシュムギールの霊廟に行ってみる。でかい!巨大な鉛筆が立っているみたいだ!ガイドには「入場料無料」とあったが、チケット売りのおじさんがいた。15000リアル。入ったからと言って、見るべきものは他にない。すぐに帰るのももったいないので、霊廟のまわりにあったベンチに座って日記を付けていたら、チケット売りのおじさんが、ガムをくれた。そして、霊廟の中に入らせてくれた。中は空洞になっていて、中心部で声を出したり、靴の踵で音を出すと、よいエコーがかかる。霊廟の外に戻って、円形になった広場の真ん中で声を出すと、同じようにエコーがかかる。不思議だ。チケット売りのおじさんは、霊廟の前で私たち2人の写真をとってくれた。彼が、帰りのタクシーを拾ってくれて、ゴルガーンへ戻る。

長距離バスターミナルへ行き、次の目的地、マシュハドへの切符をマサトがとる。バスは今日の夜行だ。20時に集まりなさいとのこと。荷物預かり所はないが、バス会社が荷物を預かってくれる。

身軽になって、2人で街へ。長距離バスターミナルから、街の中心街までのんびり歩いて行こうかと思っていると、「Mr. May I help you?」親切man 登場!!トラックに私たちを乗せてくれる。もちろん無料。御礼にバザールで買った、みかんをわたした。

降ろしてもらったところの近くのサンドイッチ屋で食事。

 

【イラン映画を観る】

20時まであまりにも時間があるので、イラン映画を見てみる。

ペルシャ語はわからないが、筋はだいたいわかる。主役は20代後半くらいの女性で、結婚したが、子どもに恵まれず、親戚からヤイノヤイノ言われ、ノイローゼ気味になる。病院に行くが、不妊は治らず、孤児院で養子をもらうことを考えるが、いい子がみつからない。嫁は荒れるばかり。旦那、業をにやして、別の嫁を迎える。苦悩する前妻。後妻が子どもを産むと、「私の役目は終わり。別の人と結婚します。」と言って、後妻は旦那の前からいなくなってしまう。子どもを置いていかれ、荒れる旦那。数年が経ち、前妻とよりを戻す・・・。という筋。

子どもができないからって、別の嫁を迎える(しかもそれを周りが薦める)なんて、Heavyだなー。面白かったが、ちょっと気分が暗くなる。

それを吹き飛ばすかのようにチャイを飲む。チャイハネがなく、カバブ屋でチャイを頼む。すると店主「また、今度はカバブ食べに来てくれればいいから。」となぜかチャイ代はタダ。

アイスクリーム店に入る。サフランアイス、チョコレートアイス、バニラアイスの3色盛り合わせ。店内は年輩の男性で一杯で、オヤジたちが皆アイスに興じている姿は、なかなかほほえましい。

イランのチャイハネでは、まるのままの角砂糖をなめながら、チャイを飲む。お酒の飲めないこの国では、甘いものとたばこが男性の嗜好品だ。

ゆえに、甘さであたまがくらくらするくらい、甘〜いものが皆さん大好き。

でも、なぜかあまり太った人は見かけない。

 

【次はマシュハドだ】

歩いてバスターミナルへ。待合室というものはなく、バス会社のオフィス内に通され、ソファに座らせてもらって、お茶をもらう。

オーナーの息子さんが英語で私たちに話しかけてくる。彼は、大学院で土壌学を研究したインテリだそうだ。今は「学校が休みで」父親の会社を手伝っている。25歳という若さだが、「大学時代に子どもを作っちゃって」結婚しているそうだ。

私はここぞとばかりに「イラン人はいい人ばかりです!」とか、「妻・夫・父・母」などのペルシャ語を教えてもらう。

チケットに書いてあったとおり、2130分にバスは出発。クッションは良いが、窓のすきま風が冷たい。何回か休憩をとって、朝の6時半にマシュハドに着いた。

 

(つづく)