ルーマニア3(No.65)パパナッシュ最高!〜ブラショフ2・シギショアラ

【シギショアラへ】

1218日(晴れ)

シギショアラへ。マリアのはからいで、12000レイで急行に乗れた。うーん、闇の世界。まあ、これももちつもたれつか?と思いつつ、「Lovely place」といわれるシギショアラへ。街の教会も、旧市街も美しい。確かにラブリーな街だが、見どころは休館と修理中が多く、すぐに見終わってしまった。

マサト、教会を見るために登った屋根つき階段から落ちる。しかし、擦り傷を負った程度で、問題ない。よかった。この階段、マサトは滑り落ちてしまったが、雰囲気があって良い。

ガイドにあるレストラン「ペルラ」は、おいしいピザとパスタの店。カルボナーラとツナピザをオーダーし、シェアして食べた。オーダーの際、メニューに「Ton pizza」と書いてあり、何のことだろうと思ったのだが、ルーマニア語で「Ton」はツナのことらしい。

再び列車に乗って、ブラショフの部屋に戻るとマリアがおり、今後の日程についてアドバイスをうける(マサトの日記参照)。

夕食は今日からこの宿に泊まる韓国人のJ君と、日本人のNさんとともに食べる。J君の炊いてくれたごはんはおいしい。私たちはチキンシチューとサラダを提供。J君はチーズがちょっと苦手なようだ。

 

【ブラショフ市内観光・パパナッシュとの出会い】

1219日(曇り)

今日はブラショフ市内観光。朝食をとっていると、N氏が話しかけてくる。彼も長期旅行者だが、彼はこれから私たちが訪れようとしている国に既に訪れていた。バルト3国やロシアのイルクーツクのことについて情報を教えてもらった。

街中に出て、インターネットサービスの店を確認したが、今日インターネットが使える時間は13時までとのことで、月曜日に出直すことにする。

まず、民族博物館へ。民族衣装がうつくしいこと!細かい刺繍、色鮮やかな織物など、博物館の規模こそ小さいが、見飽きない。写真を撮りたかったが、禁止されていて残念。

次に、街の北にある小高い丘に登るが、街は木立と霧に隠れ何も見えず、がっくり。ブラショフのシンボル、黒塔と白塔さえみえない・・・シーン・・・。

聖ニコラエ教会へ。これは素晴らしかった。今でも使われている教会なので、絵がきちんとしている。この教会には痛めつけられているキリストはおろか、地獄の絵さえもない。ルーマニア正教は穏やかなのかな?

最古の学校の博物館は休み。黒の教会に行ってみる。オルガンコンサートは22日にあるようだ。中はとても美しい。大―きーいパイプオルガンがある。なぜかイスラム風カーペットがたくさんある。小さな博物館が併設されていて、ルターの書物の表紙などがある。

お昼には、どのガイドもそしてマリアもおすすめの「シレナ・ガスタリ」レストランへ行ってみる。

マサトはサルマーレ、私はポークスープを注文。どちらもやや酸味の強い味。ポークスープは野菜が割と多く、サルマーレもキャベツとライスがたっぷり。ママリガがおいしい。

それよりなにより、ここですばらしいのがデザートに食べたパパナッシュ!!「ドーナツにチェリージャムとサワークリームをたっぷりかけたもの」とガイドに説明されていたので、もっとくどい味を想像していたが、甘さ控えめでスルッといける。カプチーノが合う。

2人で「これだけ食べにもう1回来たいくらいだねえ」と話す。

パパナッシュ

あつあつのドーナツに冷たいサワークリーム(スメタナ)と冷たいラズベリージャムをかけ、「親の敵の如く(迅速に)」食べるのがよい!(日本でやるなら、スメタナはバニラアイスかバニラ入りの生クリームでもよいか!?)

昼食後訪れた歴史博物館には、昔の地図、王室で使っていた陶器、墓石のいろいろなどの展示がある。

N氏と夕食時ふたたびおしゃべり。旧ユーゴの国々は相当面白かったようだ。スペイン・イギリス・スウェーデンは嫌いだとか。アイスランドの話、出身地の三重の台風の話など、面白かった。

 

【ふたたびSKI!!】

1220日(霧:山は晴れ)

スキーリゾート地、ポイアナ・ブラショフへ行く。

スキー用品を借りた、ホテル・スポーツは、三ツ星ホテルだけあって、スキー用品も素晴らしい。ちゃんとロシニョールのレディースを貸してくれた。

スキー場の設備、コースも素晴らしい。大きいゴンドラまたは小さなリフトで山の一番上まで行って、下まですべりおりることが出来る。雪質も良く、道具も良く「うまくなったかしら?」と錯覚してしまう。(日本で穿いている私のスキー靴は痛い。)

ブラショフは霧だが、ポイアナは晴れている。カルパチア山脈が美しい。

ポイアナ・ブラショフのケーブルゴンドラは2人乗りで向かい合って座る。かわいい。(絵あり)

パラグライダーをやっている人々あり。スキーの邪魔だが、楽しそう。冬でも飛んでいるとは驚き。今日は大変楽しく1日を過ごした。しかし、宿のお湯が没有・・・。

 

【飽きなかったブラショフ。ミルチェスティへ】

1221日(晴れ)

朝食後メールしに行く。友人のSさん、Nさん、Aさん、A君、Rさんなどからメールあり。以前勤めていたW社のニュース:同期I君が来月辞める。I君が福岡に転勤。大学OBのニュース:同期T君が結婚する。先輩NさんもSさんと結婚する。時は流れています。父よりメールはなし。大丈夫かな?パソコン売ったのかな!?

郵便局はクリスマスカードを出す人たちで大混雑。たった3枚の手紙を出すのに1時間以上かかってしまった。

今日は次の街、ミルチェスティへの移動日。出発の時間まであまりないが、どうしてももう1回パパナッシュが食べたい!と先日のレストランへ行く。行ってよかった・・・。やっぱりうまい!!

無事、ロマン行きの列車に乗れた。今、車中で、この日記を書いている。

しかし、ブラショフにはちょうど6日もいたわけだが、ちっとも飽きなかった。やっぱり「良い街」なのだろう。

マリアは「3年以内なら、もう1回来たときにディスカウントしてあげる。18ドル。2回来れば6ドル、3回来れば4ドル」と調子のいいことを別れ際に言っていたが、本当だろうか?

今度会うヨゼフさんは、数学の先生だという。カザフで会ったエフゲニーさんみたいな人なのかな?

(このとき思い出したこととして、メヴラーナの男女の帽子の違いを書いた絵がある)

 

 

(つづく)