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トルコ2(No.52)坂と海の街〜トラブゾン

【グルジア渓谷経由、黒海の街トラブゾン】

1117日(晴れのち曇り時々雨)

トラブゾンへ向かう。Y氏もやっぱり同じバス。我々の席はもめた結果、一番前に。パノラマ席で景色は素晴らしいが、少々狭い。最初からその席だと割り切っていれば、そんなもんかなと思うが、たらい回しにされると頭に来る。が、それを吹き飛ばすほどのよい景色。快調に運転手のオヤジはすっ飛ばす(メーターが振り切れることもある)が、ところどころ道が舗装されていない部分もある。

ギョルという街で1回目の休憩。田舎だ。山間の山村である。トイレも田舎風。休憩を兼ねたバスターミナル(トルコではオトガルという)での客引きは結構長い。乗客のオヤジ達は茶を飲み出す始末。ともあれ、再び発車。

バスは渓谷を走る。ん?渓谷??と思ってよく標識を見ると、「ユスフェリ」の文字が。最初行こうかと思って結局辞めた、グルジア渓谷の一部を通っていたのだ。ユスフェリとアルトヴィンの分岐点にあるガソリンスタンド兼ロカンタ(トルコの安食堂)で2回目の休憩。私たちも昼食をとる。マサト、好物のパプリカ肉詰めに大喜び。私の頼んだポテトと牛筋肉の煮物もおいしい。しかし、なんだか牛肉が牛臭く感じる。疲れているのか、私は実は肉が苦手なのか・・・。(そしてイモが好き)Y氏は食べた気配がない。食事代を節約しているのだろうか。確かに街道沿いの食堂は、どこの国でも料金が高めである。そんなにしてまで貧乏旅行をしているやせっぽちのY君がけなげに思われ、折に触れ菓子など渡す。

グルジア渓谷は、なぜ「グルジア」とついているのか知らないが、とにかくすごい崖。まさしく岩が切り立っている。近くには川が流れ、奥入瀬を思い出させる。もう一月早ければ、紅葉がもっときれいだっただろう。野生のザクロが実をつけている。山間でも温室でトマトを育てている。そして、ハチミツ農家がある。

アルトヴィンという街には、山の上の方にまで別荘風またはホテル風の建物が建っていて、「一大温泉郷」といった感じ。ここのバス溜まりで休憩。トイレに行ってトルコで初めて「トイレ代」をとられた。

アルトヴィンを過ぎてからも、バスは更に山道を登る。ホパという街の手前では、雲を下に見たり、雲の中に入ったり。山の中なのに、カモメが飛んでいる。場所によっては、土砂崩れが起こっているところもある。あまりにくねくねした峠越えの道に、酔う人がでてきた。トルコ人の若い女性だ。他の人も前の方の席を譲ったり、運転手も心配したりしている。でも、彼女は途中の休憩所で吐くだけ吐いてしまうと、その直後にその人は彼氏とドリトスをむしゃむしゃ食べ、タバコをぷかぷか。私たちが前の席を占領しているので、気が引けていたのだが、その姿を見て、心配して損したと思った。

黒海が見えた!今日の山の風景は日本の山村を思い出させるものであり、黒海沿いの街も、日本の漁師町を思い出させる。マサトと「『ハマグリあります』っていう看板が出てきそうだね」と笑う。

今日はだいぶ西まで走ったが、5時でもう真っ暗。国境近くをずっと走ってきているせいか、軍の施設や検問が思っていたよりも多い。リゼ・トラブゾンの夜景が美しい。伊豆の夜のようだ。

トラブゾンのバスターミナルからはドルムシュで中心街へ。ここのドルムシュはバン(ワゴン車)ではなく、タクシー型(セダン)。でも、タクシーではなく「TAXI」または「○×交通」と書いてあるべきところへ、ドルムシュとして巡回する地域の行き先が書いてある。

トラブゾンではホテルカルファに宿をとる。少々高いが、朝食付きで350万リラとは、こんなものかな?と思う。少々の金額をケチって、不快な宿に泊まるより、少しでも快適な方がうれしい。(こんなこと言ったら、マサトに怒られるかな?)

トラブゾンは海の街らしく、ロカンタであっても魚料理がある。もちろん魚料理専門のレストランもある。なんとこの街で偶然、SB氏に再会!!これからも会うだろう。

 

【トラブゾン観光】

1118日(晴れ後曇り時々雨)

聖ソフィア博物館へ。トラブゾンは坂と海の街。この聖ソフィア博物館は、13世紀に建てられたギリシャ正教会だというが、ヨーロッパが近いのだなあと思わせる建物。小高い丘の上にあるので、海の眺めが良い。海を見るとほっとするのは、島国日本に生まれたせいだろうか?

見学を終えると日が高くなり、少々暑いので、着込んでいた上着、タイツなどをホテルに戻って置く。

ボステペ(高台)へ。公園で景色を楽しむ。私たちはなにも飲まなかったが、この高台にある公園には、海とトラブゾンの街を望める屋外カフェがある。園内を一周してさらに上にあるカイマクル修道院を見学にいこうとすると、地元の人に「教会は閉まっているうえ、行っても良くないから行くな」と諭される。急に雲行きが怪しくなってきたし、寒くなってきた(上着やタイツを脱いだのは失敗)ので、周りの街を散策しながら、中心街に戻る。

中心街のメイダン公園にあるレストラン「メイダン」で食事。魚オムレツと鯖の煮物。魚オムレツはあまり売れない商品なのか、さめていて、少々かたい。鯖の煮物はおいしい。でも、魚は高級品だ。けっこう高かった。(その店自体が高級レストランだったのだろうか?)

商店街を歩いていると、すぐ女子高生が話しかけてくる。マサトはすこしうっとおしそうだが、イランの女子に比べれば、人間扱いされるだけ少しはましではないか?(たしかにうっとおしいが)500Bin均一の店で買い物などしてみる。

ところで、旅に出て以来、虫さされに悩まされてきたが、ウズベキスタンでキンカンを置いてきてしまったらしい。どうにもかゆいので、町の薬屋で虫さされの薬を買う。言葉が通じないので、店員に虫さされの様子を見せると、「原因は何か」と聞いているようだ。「虫」というトルコ語で「ブーン。プーン。」と虫が飛んでいるジェスチャーをする。すると店員は「caladryl Losyon」という瓶に入った薬を勧めてきた。とりあえず購入。

バス会社へ。明日見学に行くスメラ修道院のバスは10時発。次に訪れるカイセリという街へのバスは17時半とのことで、うまくいけば夜行でカイセリに行けそうだ。ひと休みした後、近くの旅行会社でスメラ修道院へのツアーがあるかどうか聞いてみるが、ツアーは「終了」とのこと。夏季のみの企画なのかもしれない。やはり自力でミニバスを使って行くしかないらしい。

夕食は港に面した「眺めの良いレストラン」で。しかし、ここの実体はレストランではなくバーで、日本でスナックやバーの料理がおいしくないのと同様、ここの料理も高くてまずかった。トルコ人はあまり料理を頼まず、フルーツ盛り合わせなどを頼んで、トルコの地酒「ラク(ラキ)」を飲んでいる。マサトも「ラク」に挑戦。甘―いお酒。まあ、この地酒を試せただけでも良しとする。今後は物価も高くなるし、そう易々とバーに入れないだろう。

ホテルカルファの朝食は、大したことないものなので、「朝食抜きなら安くなりませんか?」と聞くと、「朝食はタダだ」という。食べても食べなくても同じということだ。ならば、としぶしぶ明日も食べることにする。

今日、マサトはトルコの地酒「ラク」を試せてごきげんだが、私もトルコの銘菓「バクラヴァ」を試してみたい。これまた甘そうな代物だが。

シャワーを浴びた後、例の「caladryl Losyon」を試してみるが、ピンクの液体で、トニックシャンプーのような匂いがし、清涼感はない。本当に虫さされに効く薬なのか、いまいちよくわからない・・・。

 

【霧につつまれたスメラ修道院】

1119日(曇り時々雨)

スメラ修道院へ。バス会社(ウルソイ)へ行くと「人数が多ければツアーバスにするよ」とのことだったが、客は私たち2人のみなので、ツアーバスはなし。ドルムシュをチャーターしてくれるという。ただし料金は3人分払ってほしいとのこと。このバス会社の運転手は若い青年で、ちょっと格好良くてバス会社の人っぽくない。マサトは、PKKのことなどについて話を聞く。(詳しくはマサトの日記をご覧ください)

ウルソイはトルコでは大きなバス会社のようで、長距離バスは流しやトイレも備え付けてある、超豪華版だそうだ。(バスは韓国の自動車メーカー、現代(ヒュンダイ)と提携。途中の工事現場では三星(サムスン)のショベルカーやカメラも見る。トルコでもコリアパワーはすごいようだ)

ミニバスターミナルに徒歩で向かい、もう1人の運転手とともに出発。

スメラ修道院は、山の中にある。途中の山村で、羊の群を見る。ここの羊は小綺麗にされていて、頭に赤いリボンを巻かれているものもあり、なんだかかわいらしい。検問所で「国立公園入園代」を払い、修道院の入り口へ行く。夏はピクニック客で賑わうのだろう、バスを降ろされたところにはレストランや休憩所があるが、どこも休み。修道院は、日本の神社のように、少し階段や石畳を登ったところにあるのだろうとたかをくくっていたら、思いの外、険しい山道を行かねばならないことになった。ちょっとしたハイキングだ。晴れていれば良い眺めなのだろうが、曇っていて下がよく見えない。足下も滑るので要注意だ。上を見上げると、山に生えている木々や、修道院が幻想的に霧の中から浮かび上がってくる。というよりは、古―い修道院が霧の中にぼんやりと見える様は、幽霊屋敷のようで、少々恐ろしげでもある。

バス会社の人が「2時間後に迎えに来るからね」と言っていたので、ガイドに「所要時間50分」とあった山道を、がんばって30分で登る。

しかし、修道院の見学時間は115分と決められていて、内部も事故防止のためか立入禁止になっているところが多い。天井の壁画は、絵が2層になっていて、下になっているものとあとから描かれたものの画風が全然違っていて興味深いが、損傷が激しく、数も少なくて、あっという間に見終わってしまった。結局、待ち合わせ場所には30分はやく着いてしまい、やることもなくぼんやりする。小雨が降ってきたので、座れないのがつらい。寒くて、曇っていて、観光客もいなくてさみしい感じだが、夏なら行列ができて、忙しくなるのだろう。

トラブゾンに戻り、ピデと念願のバクラヴァを食べる。バクラヴァは甘〜くてナッツ入り。べたべたになるまではちみつがかかっている。なぜか羊の匂いがする。油に羊のラード(のようなもの)を使っているのだろうか?夕方、カイセリ行きのバスに乗る。今日もSB氏と一緒!彼も次はカッパドキアに行くのだ。

 

(つづく)